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実家じまいを考え始めると、片付け、家の売却、登記、税金と、分からないことが一度に押し寄せてきますよね。『これって、どこに相談すればいいの?』と迷っているうちに、時間だけが過ぎてしまう方も多いはずです。
結論から言うと、実家じまいの相談先は一か所ではなく、悩みごとに違います。ただ、窓口の多くは市区町村、法務局、税務署、家庭裁判所といった公的な場所で、相談だけなら費用がかからないところもあります。
この記事では、悩み別の相談先と、相談に行く前に準備しておくことをお話しします。
とりあえず不動産会社に電話すれば、全部まとめて教えてもらえるんでしょうか。
家の売却のことなら頼りになります。ただ、相続登記や税金、相続放棄は、それぞれ専門の窓口があるんです。悩みを分けて、合う相談先に聞くのが近道ですよ。
実家じまいの相談先は、悩みごとに違います
実家じまいでどこに相談すればいいかは、「何に困っているか」で決まります。
まずは早見表で、自分の悩みがどの行に当てはまるかを見てみてください。
片付けとごみは市区町村、売れる物は買取店、家の売却は不動産会社、登記は法務局と司法書士、税金は税務署と税理士、相続放棄は家庭裁判所、業者とのトラブルは188が入口です。迷ったら、まず市区町村の窓口で「どこに聞けばいいか」を聞いてみましょう。
| 悩み | 相談先 | そこで聞けること |
|---|---|---|
| 家具や家電、ごみの出し方 | 市区町村の廃棄物・リサイクル担当 | 粗大ごみの出し方、許可業者の一覧 |
| 片付けや遺品整理を頼みたい | 市区町村の許可を持つ業者、遺品整理の業者 | 作業内容と見積もり |
| 売れる物があるか知りたい | 買取店 | 金・貴金属、ブランド品、着物などの査定 |
| 家を売りたい | 不動産会社 | 査定額、売り方、売れるまでの期間 |
| 空き家の管理や活用 | 市区町村の空き家担当 | 空き家バンク、管理の相談先 |
| 名義を変えたい(相続登記) | 法務局、司法書士 | 登記の手続き、必要な書類 |
| 税金のこと | 税務署、税理士 | 相続税、売った時の税金、特例 |
| 相続放棄、遺産分割で揉めた | 家庭裁判所、弁護士 | 申述や調停の手続き |
| 業者との契約トラブル | 消費者ホットライン188 | 近くの消費生活センターの案内 |

全体の流れを先に知りたい方は、実家じまいのやることと期間の全体像もあわせて読んでみてください。
片付け・ごみ・遺品のことはここに相談
片付けの相談先で一番頼りになるのは、実は市区町村です。
実家のある市区町村の廃棄物やリサイクルの担当に聞けば、粗大ごみの出し方や、家庭のごみを回収できる許可業者を教えてもらえます。
家庭のごみを回収するには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可か、市区町村の委託が必要です(環境省)。古物商や産業廃棄物の許可だけでは、家庭のごみは回収できません。
遺品整理の業者を探す時は、地域の業者を複数社選んで、現地で見積もりを取って比べるのが基本です。
遺品整理士という肩書きを見かけることもありますが、これは一般財団法人遺品整理士認定協会が認定する民間の資格です。遺品整理業そのものを直接決める法律はないので、資格の有無だけでなく、見積書の中身や許可の有無もあわせて確かめましょう。
見積もりと違う金額を請求された、キャンセルしたら高い料金を求められた、という時は、消費者ホットライン188に電話してみてください。近くの消費生活センターにつないでもらえ、相談は無料です。
売れる物と家のことはここに相談
実家の品や家そのものを売る相談は、品物と家で窓口が分かれます。
実家の品は買取店に
金・貴金属、ブランド品、腕時計、着物、骨董品、切手、古いお金などは、捨てる前に買取店に相談すると、値段がつくかどうかが分かります。
『こんな古い物、持って行ったら迷惑じゃないかな』と気が引けるかもしれません。でも、何が売れるか分からないまま相談して大丈夫なんです。
量が多すぎて、お店まで運べそうにありません。
そういう時は出張査定が便利です。家に来てもらって、その場で見てもらえます。まずは写真で聞いてみたい時は、LINEで査定を受け付けているお店もありますよ。
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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる
金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
家に来てもらって買い取ってもらう出張買取は、特定商取引法の訪問購入のルールが適用されます。
契約の書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができ、その間は品物の引渡しを断ることもできます。
相談する前に「うちの何が売れそうか」を知っておきたい方は実家の品で売れるもの、相談先を店頭にするか出張にするかで迷う方は売り先ごとの違いを読んでおくと話が早く進みます。
家の売却は不動産会社、空き家は市区町村にも
家を売りたい時は、不動産会社に査定を頼むところから始めます。
1社だけだと金額が妥当か分かりにくいので、複数の会社に頼んで比べてみてください。売れにくい家の場合は、市区町村の空き家バンクに登録する方法もあります。
空き家の管理に困っている時は、市区町村の空き家の担当に相談できます。市区町村によっては、空き家の管理や活用の相談に乗る「空家等管理活用支援法人」を指定しているところもあります。
登記・税金・相続のことはここに相談
登記や税金、相続の相談は、公的な窓口と専門家の両方があります。
『専門家に頼むとお金がかかりそうで、相談しづらい』と感じる方もいるかもしれません。まずは法務局や税務署で手続きの流れを聞き、自分でできそうか考えてから決めても遅くありません。
自分で手続きを進めるなら公的な窓口、書類づくりから任せたいなら専門家、と考えると分かりやすいですよ。
| 手続き | 公的な窓口 | 任せられる専門家 | 期限 |
|---|---|---|---|
| 相続登記 | 法務局 | 司法書士 | 取得を知った日から3年以内 |
| 相続税の申告 | 税務署 | 税理士 | 亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内 |
| 家を売った時の確定申告 | 税務署 | 税理士 | 売った年の翌年の確定申告期間 |
| 相続放棄 | 家庭裁判所 | 弁護士、司法書士 | 相続の開始を知った時から3か月以内 |
| 遺産分割の調停 | 家庭裁判所 | 弁護士 | 決まった期限はない |
相続放棄は、亡くなった親の最後の住所地の家庭裁判所に申述します。
費用は、申述する人1人につき収入印紙800円分と、連絡用の郵便切手です。手続きの流れは裁判所の相続の放棄の案内で確かめられます。
相続登記の義務化については法務省の案内ページにまとまっています。
相続放棄を考えているのに家財を売ったり捨てたりすると、相続を認めたとみなされるおそれがあります(民法921条)。片付けを始める前に、家庭裁判所や弁護士に相談しておきましょう。
相談に行く前に準備しておくこと
相談先が決まったら、行く前に少しだけ準備をしておきましょう。
手ぶらで行くと、「その書類がないと分かりません」と言われて、二度手間になることもあるんです。
- 固定資産税の納税通知書(家と土地の評価額、所在地が分かる)
- 登記事項証明書(今の名義人が分かる)
- 親の戸籍や住民票の除票(亡くなった後の手続きで使う)
- 家族の関係を書いたメモ(相続人が誰か)
- 聞きたいことを箇条書きにしたメモ

聞きたいことは、「何を・いつまでに・自分でできるか」の形で書いておくと、短い時間でも答えをもらいやすくなります。
例えば法務局なら、こんなふうに聞いてみてください。
「父が亡くなって、実家の名義を兄弟の一人に変えたいです。自分で申請する場合、何の書類が必要ですか?」
やることの順番を先に知っておきたい方は、実家じまいの手順も参考にしてみてください。
よくある相談:どこに相談すればいいか迷う声
知恵袋には、実家じまいをどこに相談すればいいか迷う声が多く寄せられています。3つ取り上げて、相談先の考え方をお伝えします。
実家の物が多すぎて、もう限界
実家の物があふれていて、自分の力ではどうにもならない、という相談です。
一人で抱えていると、どうしても気持ちが追い詰められてしまいますよね。まずは市区町村に粗大ごみの出し方を聞き、自分で出せる量と、業者に頼む量を分けてみてください。
業者に頼む部分は、許可のある業者に現地で見積もりを取ってもらいましょう。進め方は実家が汚部屋で限界な時でも紹介しています。
判断能力が低下した親の家を売りたい
親が自分で判断することが難しくなってきて、親名義の家を売りたいけれど、どこに相談すればいいか分からない、という相談です。
家の名義が親本人のままだと、家族が代わりに売ることは簡単にはできません。成年後見などの制度が関わるので、家庭裁判所や、弁護士・司法書士に相談してみてください。考え方は親が自分で判断できない時の実家売却で紹介しています。
家具や遺品の処分は、どこに頼むのがいい?
葬儀の関係で遺品整理の会社を紹介されたけれど、ほかにも選択肢があるのか知りたい、という相談です。
家具や家電の処分は、市区町村の粗大ごみ、許可のある回収業者、遺品整理の業者、まだ使える物なら買取やリユースの店と、いくつかの選択肢があります。
どこに頼むにしても、紹介された1社だけで決めず、複数社の見積もりで中身を比べてから決めると安心です。
よくある質問
実家じまいはどこに相談すればいいか分からない時、最初に行くべきところは?
迷ったら、実家のある市区町村の窓口に聞いてみてください。ごみの出し方や空き家のことはその場で相談でき、登記や税金はどこに聞けばいいかを教えてもらえます。
相続登記は司法書士に頼まないとできませんか?
自分で法務局に申請することもできます。書類を集めるのが大変な時や、相続人が多い時は、司法書士に頼むと手続きを任せられます。
業者とトラブルになった時はどこに相談しますか?
消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターにつないでもらえます。相談は無料で、通話料だけがかかります。
まとめ
- 実家じまいの相談先は一か所ではなく、悩みごとに窓口が違う
- 片付けとごみは市区町村、売れる物は買取店、家の売却は不動産会社に
- 登記は法務局と司法書士、税金は税務署と税理士、相続放棄は家庭裁判所に
- 業者とのトラブルは188、空き家の管理は市区町村の空き家担当に
- 相談の前に、固定資産税の通知書や聞きたいことのメモを準備しておく







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