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遺品整理を頼んだら、見積もりより高い金額を言われた。残しておくはずの物が、なくなっていた。そんな話を耳にすると、『自分の家でも起きたらどうしよう』と不安になりますよね。
遺品整理を業者に頼みたいけれど、トラブルの話を聞くと怖くなります。どんなことに気をつければいいんでしょう。
不安になるのは当然です。実は、よくあるトラブルには型があるんです。型を知っておけば、契約の前に防げることがほとんどですよ。
結論から言うと、遺品整理のトラブルは「お金」「物」「契約」の3つの型に分かれ、多くは見積もりと契約の段階で防げます。この記事では、公表されている事例と防ぎ方、困った時の相談先が分かります。
遺品整理のトラブルは「お金・物・契約」の3つの型
国民生活センターに寄せられた遺品整理の相談は、追加料金、残す物の処分、キャンセル料に関するものが目立ちます。どれも、見積書と契約の中身を確かめることで防ぎやすくなります。
国民生活センターが2018年に公表した資料では、遺品整理サービスの相談は2013年度の73件から、2016年度には114件まで増えていました。
| トラブルの型 | 公表された相談の例 | 防ぐための一手 |
|---|---|---|
| お金 | 作業の時に予定外の料金を言われ、見積もりの2倍を請求された | 追加料金がかかる条件を書面でもらう |
| 物 | 処分しない予定の遺品まで処分された | 残す物と処分する物をはっきり分けておく |
| 契約 | 解約を申し出たら高いキャンセル料を求められた | キャンセル料と、無料で取り消せる期限を確かめる |
不用品回収のサービスでも、相談は年々増えています。国民生活センターによると、2018年度に1,354件だった相談が、2021年度には2,231件になりました。

『安いと書いてあったから頼んだのに』という声も多いんです。「安い定額パックのはずが、作業後に高い料金を言われた」「トラックの詰め放題のはずが、荷台の高さまでしか載せられないと言われた」といった事例が紹介されています。
契約する前に確かめたいこと
トラブルのほとんどは、作業が始まってから表に出ます。でも、その種は契約の前にまかれていることが多いんです。
- 2社以上から、現地を見たうえでの見積もりを取ったか
- 作業の内容と範囲が、見積書に具体的に書かれているか
- 追加料金がかかる場合と、その金額の決め方を聞いたか
- キャンセル料と、いつまでなら無料かを確かめたか
- 残す物と処分する物を、家族で分けてから伝えたか
- 家庭のごみを回収する許可か、市区町村の委託があるか
家庭のごみを集めて運ぶには、市区町村の一般廃棄物の許可か委託が必要です。国民生活センターは、依頼した後に許可が無い業者だと分かったら、作業を断るよう呼びかけています。
見積もりの時に使える聞き方
聞きにくいことほど、契約の前に聞いておくと安心です。例えば、こんな言い方で聞いてみてください。
- 「この金額から増えるのは、どんな場合ですか?書面に書いてもらえますか」
- 「キャンセルする場合、いつまでなら料金はかかりませんか」
- 「家庭のごみは、どちらの市区町村の許可で回収しますか」
- 「残す物はこの部屋にまとめます。ここには入らないでください」
答えがはっきりしない時や、その場での契約を急がされる時は、いったん保留にして大丈夫です。
「見積もりより高い」と言われた…よく見かける相談
ネットの相談サイトにも、遺品整理や不用品回収のお金にまつわる声が寄せられています。いくつかを要約してお答えしますね。
作業の後に、見積もりより高い金額を言われた
見積もりで聞いた金額より、作業が終わった後に高く請求された、という相談です。
まずは、見積書と契約書に追加料金の条件がどう書かれていたかを確かめてください。書かれていない料金を求められて納得できない時は、その場で払わず、消費者ホットライン188で相談できます。
もう作業が終わってしまっていて、払わないと帰ってくれない雰囲気でした。
怖い思いをしましたね。その場で決めきれない時は、「家族と相談してから連絡します」と伝えて大丈夫です。やり取りは日時と内容をメモに残し、早めに消費生活センターへ相談しましょう。
田舎の実家に、トラックで回収業者が突然来た
実家の近くを回っていたトラックの業者に、片付けの物を頼んでいいのか迷う、という相談です。
政府広報オンラインは、家庭を回って家電などを集める業者の多くが、許可や市町村の委託を受けていないと注意を呼びかけています。頼む前に、市区町村のホームページや窓口で許可がある業者かどうかを確かめましょう。
「遺品整理」として、高額な片付け費用を求められた
実家の片付けを遺品整理として頼んだところ、思っていたよりずっと高い金額になった、という声もあります。
遺品整理の費用には公的な相場がなく、作業の範囲で金額が大きく変わります。何にいくらかかるのかを見積書で分けて書いてもらい、ほかの業者の見積もりと並べて比べてみてください。
出張買取(訪問購入)のトラブルとクーリング・オフ
遺品整理と一緒に起きやすいのが、家に来て品物を買い取る「訪問購入」のトラブルです。国民生活センターには、「不用品や和服の買い取りのはずが、貴金属を買い取られた」といった相談が寄せられています。
訪問購入の相談は、2025年度で7,523件ありました。特定商取引法では、訪問購入に次のようなルールを定めています。
| ルール | 中身 |
|---|---|
| 呼んでいない勧誘の禁止 | 頼んでいない人の家を訪ねて勧誘してはいけない |
| 査定を超えた勧誘の禁止 | 査定だけを頼まれたのに、ほかの物の売却を勧めるのも法に触れる |
| 書面の交付 | 契約の内容やクーリング・オフについて書いた書面を渡す |
| クーリング・オフ | 書面を受け取った日から8日以内なら、契約を解除できる |
| 品物の引渡しの拒絶 | クーリング・オフの期間中は、品物を渡さずにおける |
「着物を見に来た」はずが、「ほかに貴金属はありませんか」と勧められることがあります。頼んでいない物の売却を勧められたら、はっきり断って大丈夫です。
詳しいルールは、消費者庁の特定商取引法ガイドで確かめられます。
困ったら188へ。電話の前にそろえておくもの
トラブルになったら、一人で抱え込まないでください。消費者ホットライン188に電話すると、近くの市区町村や都道府県の消費生活センターにつながります。
相談そのものは無料で、相談窓口につながった時点から通話料金がかかります。話し中の時は、国民生活センターの「バックアップ相談」(平日10時から16時)も使えます。
- 見積書、契約書、領収書など、受け取った書面を集める
- 業者の名前、連絡先、やり取りした日時を書き出す
- 言われたことや請求された金額を、時系列でメモにまとめる
- 作業の前後の写真があれば、一緒に用意する
- 188に電話し、案内にそって近くの窓口につないでもらう

詳しくは消費者庁の消費者ホットラインのページにも案内があります。
売りたい物は、自分から選んだ買取店に相談する
訪問購入のトラブルを避けるいちばんの近道は、売る先を自分で選び、自分から依頼することです。買取店の公式サイトで、査定の方法や手数料を先に確かめておくと安心です。
例えば、おたからやは店頭・出張・LINEなどの査定方法を案内していて、出張料や査定料、キャンセル料はかからないとしています。家に来てもらう時も、査定してほしい品物を先に決めておくと、話がそれずに済みますよ。
品物ごとに向いた売り先を知っておくと、声をかけてきた相手に急いで売らずに済みます。実家の品はどこで売る?で売り先の違いを、実家の片付けで売れるもの一覧で値段がつきやすい物を確かめておきましょう。
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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる
金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
業者に頼む時の流れは遺品整理を業者に頼む時の流れで、遺品整理の全体の進め方は実家の遺品整理の進め方や実家じまいの進め方で紹介しています。
よくある質問
遺品整理でいちばん多いトラブルは何ですか?
国民生活センターの公表では、追加料金、処分しない予定の遺品の処分、キャンセル料に関する相談が紹介されています。見積書と契約の中身を確かめることで防ぎやすくなります。
見積もりより高い金額を請求されたら、払わないといけませんか?
まず見積書と契約書に、追加料金の条件がどう書かれていたかを確かめてください。納得できない時は、消費者ホットライン188で相談できます。
出張買取で売った物を取り戻せますか?
訪問購入なら、契約の書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができます。期間中は品物の引渡しを拒むこともできます。
188の相談にお金はかかりますか?
相談は無料です。相談窓口につながった時点から、通話料金がかかります。
まとめ
- 遺品整理のトラブルは、お金・物・契約の3つの型に分かれる
- 現地見積もりを2社以上で取り、追加料金とキャンセル料の条件を書面でもらう
- 家庭のごみの回収には、市区町村の許可か委託が必要
- 訪問購入は、書面を受け取って8日以内ならクーリング・オフができる
- 困った時は、書面と記録をそろえて消費者ホットライン188へ
トラブルを防ぐ準備は、少しの手間でできることばかりです。不安な時は一人で決めず、家族や相談窓口を頼りながら進めてくださいね。







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