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久しぶりに帰った実家で、押し入れや物置にぎっしり詰まった物を見て、思わずため息が出た。そんな経験をした方も多いはずです。
結論から言うと、実家の片付けは「どこから手をつけるか」と「迷った物をどうするか」を先に決めておくだけで、驚くほど進みやすくなります。
この記事では、迷わない場所の順番と、4つの箱を使った仕分け、進まない時の立て直し方をお伝えします。
実家を片付けたいとは思っているんです。でも物が多すぎて、どこから始めればいいのか分からなくて。
その気持ち、よく分かります。最初は「全部を片付ける」と考えず、玄関や廊下のような狭い場所から始めてみましょう。終わった場所が目に見えると、次へ進む力になります。
実家の片付けがしんどいのは、物の量より「決めること」が多いから
実家の物が多い片付けは、体力より先に気持ちが疲れてきますよね。
実は、片付けで一番エネルギーを使うのは、物を運ぶことより「これを残すか、手放すか」を決める場面なんです。
片付けが重く感じる原因は、一つひとつの物に判断を迫られることです。判断の回数を減らす工夫(場所の順番・箱の分け方・保留の期限)を先に決めておくと、手が止まりにくくなります。
例えば、食器棚の湯のみ一つにも『母が気に入っていたかも』『兄が欲しがるかも』と考えが浮かびます。
それが何百回も続くので、半日で頭がいっぱいになるのは当たり前のことです。
『自分は片付けが下手なのかも』と落ち込む必要はありません。決める回数が多すぎるだけなんです。
疲れを感じたら、その日はもう「決める作業」をやめて、ごみ袋を玄関まで運ぶような体を動かす作業に切り替えてみてください。それだけでも、次に来た時の負担が軽くなります。
親の家ならではの迷いもある
親の家の整理には、自分の部屋の片付けにはない迷いがついてきます。
物の持ち主が親であること、思い出が詰まっていること、兄弟の気持ちも気になることです。
だからこそ、「迷ってもいい物」と「迷わずに済む物」を分けて考えるのがコツです。
| 迷わずに済みやすい物 | 迷いやすい物 |
|---|---|
| 期限が切れた食品・調味料 | 写真・アルバム・手紙 |
| 空き箱、紙袋、古い包装紙 | 親が大事にしていた着物や器 |
| 壊れた家電、使えない傘 | 親が集めていた趣味の品 |
| 古いチラシ、重なった雑誌 | 仏壇まわりの物、人形 |
左の列から始めれば、判断の回数が少ないまま場所が空いていきます。
右の列は最後に回して、家族と相談できる日にまとめて見るのがおすすめです。
親が住んでいるか、空き家かで、片付けの進め方は変わる
実家の片付けと言っても、親が今も暮らしている家と、空き家になった実家の片付けでは、やることが違います。
ここが大事なところです。誰が「残す・手放す」を決めるのかを、最初にはっきりさせておきましょう。
母はまだ一人で住んでいます。私が勝手に捨てたら怒るでしょうか。
親が住んでいる家では、決めるのは親です。子どもは「出しやすくする係」と考えると、ぶつかりにくくなりますよ。
親が暮らしている家の場合
実家暮らしの親がいるなら、片付けの目的は「親が安全に暮らせること」に置くと話がまとまりやすくなります。
廊下の段ボール、階段の物、床に置いた新聞の束など、つまずきやすい物から声をかけてみてください。
「ここに物があると、夜にトイレへ行く時に危ないから、一緒に動かそうか」
こんな言い方なら、親も『捨てろと言われた』と身構えずに済みます。
親が施設に入った、亡くなったなど、空き家になった場合
空き家になった実家の片付けは、子どもが決める場面が増えます。
ただ、兄弟がいるなら一人で決めずに、残す物の範囲だけは先に共有しておきましょう。
空き家のまましばらく置くなら、生ものや布団など傷みやすい物から先に出しておくと、においや湿気の心配が減ります。
親が亡くなった後で相続放棄を考えている人がいる場合は、家財を売ったり捨てたりする前に、家庭裁判所や弁護士に確認しておくと安心です。
兄弟と一緒に片付ける場合
兄弟で進める時は、作業の前に「誰が何を決めるか」を一言でいいので決めておきましょう。
例えば、台所と衣類は近くに住む妹、書類と家の手続きは長男、というように分野で分けると、同じ物を前に意見がぶつかることが減ります。
離れて住む兄弟には、仕分けの途中で写真を送って「これ、要る?」と聞くだけでも、あとからの「勝手に捨てた」を防げます。
施設に入った後の家の扱いは親が施設に入った後の実家、亡くなった後に始める時期は親が亡くなった後の実家の片付けで詳しく紹介しています。
どこから手をつける?迷わない順番は「出口に近い場所」から
実家の片付けはどこから始めるか。これが一番多い悩みですよね。
おすすめは、玄関・廊下のような「物の出口」に近い場所から始めて、思い出の物を最後に回す順番です。
玄関・廊下、物置・納戸、使っていない部屋、台所、リビング、思い出の物の順に進めます。運び出す道を先に空けると、あとの作業がぐっと楽になります。

| 場所 | ここを先にやる理由 | 出てきやすい物 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| 玄関・廊下 | 運び出す道ができる | 靴、傘、古新聞、段ボール | 「まだ履ける」で止まる |
| 物置・納戸 | 量が多く、使っていない物が多い | 季節家電、贈答品、工具 | 奥の箱の中身が分からない |
| 使っていない部屋 | 仮置き場にできる | 布団、衣類、子どもの頃の物 | 自分の物が出てきて手が止まる |
| 台所 | 捨てる物が判断しやすい | 食器、鍋、食品、調味料 | 量が多く時間を読み違える |
| リビング | 家族が集まる場所で最後まで使う | 書類、写真、置物、親の愛用品 | 大事な書類が紛れている |
| 思い出の物 | 一番迷うので最後に | アルバム、手紙、趣味の品 | 一人で決めようとして疲れる |
使っていない部屋を「仕分け部屋」にする
空き部屋が一つできたら、そこを仕分けの拠点にしましょう。
各部屋から出した物をいったん集めて、箱ごとに並べておけるので、家じゅうに物が散らばらずに済みます。
物置は「開けたら中身を書く」だけでも前進
物置や納戸の奥には、何年も開けていない箱が積まれていることがよくあります。
全部を一度に片付けられなくても、箱を開けて中身をふたに書いておくだけで、次に来た時に迷わずに済みます。
「こたつ布団」「贈答品のタオル」「父の工具」のように書いておけば、兄弟に相談する時も話が早いですよ。
台所は量を見誤りやすい
台所は捨てる物の判断はしやすいのに、時間を読み違えやすい場所です。
食器棚、シンク下、冷蔵庫、食品の買い置きと、収納が細かく分かれているからなんです。
台所だけで丸一日を使うつもりで予定を組むと、焦らずに進められます。
リビングは最後まで「休む場所」として残す
実家のリビングの片付けは、後半に回すほうが進みやすくなります。
作業の合間に座ってお茶を飲める場所がないと、疲れがたまる一方だからです。
リビングには通帳や権利証などが紛れていることも多いので、引き出しは一段ずつ中を確かめながら進めてみてください。
仕分けは4つの箱で。迷う物には「保留箱」と期限を
実家の整理整頓は、収納を工夫する前に「物の行き先」を決めるところから始めます。
使うのは「残す」「売る」「譲る」「手放す」の4つの箱と、迷った物を入れる保留箱です。
| 箱 | 入れる物の例 | 迷った時の決め方 | 箱のゴール |
|---|---|---|---|
| 残す | 親が使う物、家族が持ち帰る物 | 置き場所が決まっている物だけ入れる | その日のうちに定位置へ |
| 売る | 貴金属、時計、ブランド品、着物、骨董 | 価値が分からない物はここへ | まとめて査定に出す |
| 譲る | 親戚や知人が使えそうな物 | 相手に一言聞いてから入れる | 次に会う日に渡す |
| 手放す | 壊れた物、期限切れ、汚れた物 | 誰も使わないと分かる物だけ | 自治体のごみの日に出す |
| 保留 | 決められない物 | 箱に日付を書く | 期限が来たら家族で見直す |

「売る」箱は、価値が分からない物の避難場所
『こんな古い物、売れるわけがない』と思っても、いったん「売る」箱に入れておきましょう。
金やプラチナの指輪、動かない腕時計、箱に入ったままの食器などは、見た目では価値が分かりにくい物です。
保留箱には期限を書いておく
保留箱は、迷う時間を後ろに送るための箱です。
ふたに「〇月の帰省で見直す」と書いておくと、ずっと置きっぱなしになるのを防げます。
見直す日に家族がそろえば、「欲しい人がいなければ手放す」「値段がつくか確かめる」と、その場で行き先を決めやすくなります。
保留箱が2つ、3つと増えてきたら、迷う物の基準がゆるくなっているサインです。その時は一度手を止めて、箱の中身を見直してみてください。
- 箱を5つ用意して、太いペンで行き先を書く
- 自治体のごみの分け方と収集日を調べておく
- 通帳や印鑑など大事な物を入れる袋を1つ決める
- 兄弟に「残してほしい物」を先に聞いておく
- 作業前に部屋の写真を撮っておく
片付けが進まない時の原因と、立て直し方
『こんなに頑張っているのに、全然片付かない』。そう感じる時期は、たいていどの家にも来ます。
進まない時は、気合いを入れ直すより、原因を一つ見つけて手を打つほうが早いです。
週末ごとに通っているのに、ちっとも減った気がしません。
ごみの出し先が決まっていないと、仕分けた物が家の中に残って減った実感が出ないんです。まずは「手放す」箱の行き先を決めてみましょう。
1日の作業量は「終わる量」で決める
1日でひと部屋を終わらせようとすると、たいてい途中で時間切れになります。
おすすめは、引き出し一段、押し入れの上段だけ、というように「その日に終わる範囲」で区切ることです。
例えば3LDKの実家でも、半日ごとに一か所と決めれば、終わった場所が少しずつ増えていきます。
- 作業する場所を一か所だけ決める
- 始める前に写真を撮る
- 中の物を全部出して、5つの箱に分ける
- 「手放す」物はごみの日に合わせて袋にまとめる
- 終わった場所の写真を撮り、家族に送る
進まない原因ごとの手の打ち方
- 物の行き先が決まっていない:ごみの日、粗大ごみの申し込み、査定の予定を先にカレンダーに入れる
- 一人で抱えている:兄弟に「この日だけ来てほしい」と日にちを指定して頼む
- 思い出の物で止まる:その日は思い出の物には手をつけない、と決めておく
- 親が手放すのを嫌がる:減らす話より、置き場所を変える話から始める
- 体力が続かない:作業は午前中だけにして、午後は休むか書類の整理にあてる
最初の日に思い出の写真やアルバムから手をつけてしまい、見入って一日が終わるパターンです。思い出の物は、場所が空いてから最後に見ましょう。
楽しいと感じられる工夫も入れてみる
実家の片付けを楽しいと感じるのは難しいかもしれません。
それでも、出てきた古い写真を兄弟に送って昔話をしたり、終わった場所のビフォーアフターを並べたりすると、少し気持ちが軽くなります。
ブログや体験談を読むと「家族と思い出話をしながらだと続いた」という声が多いのも、うなずけますよね。
どうしても自分たちだけでは進まない時は、業者に一部を頼むのも一つの方法です。頼み方は実家の片付け業者の頼み方、自分で進める手順は実家の片付けを自分でやる手順にまとめています。
捨てる前に、売れる物を分けておく
片付けが進んでくると、早く家を空にしたくて、まとめてごみに出したくなりますよね。
ただ、手放す前に一度だけ「売れる物がないか」を確かめておきましょう。
貴金属や時計、ブランド品、着物、骨董、切手、古銭などは、古くても値段がつくことがあります。ごみに出すと戻せないので、迷う物は「売る」箱に入れて、まとめて査定に出すのがおすすめです。
量が多くて運べない時は、家に来てもらう出張査定を使う方法もあります。
例えばおたからやは、ご実家の整理などには出張査定をすすめていて、出張料・査定料・買取手数料はかからないと案内しています。写真を送るLINE査定もあるので、まずは手元の物を撮って相談してみるのも手です。
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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる
金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
査定の前にしておくと話が早いこと
査定に出す前に、汚れを軽く拭いたり、箱や保証書を探したりしておくと、話がスムーズに進みます。
時計なら箱や説明書、着物なら帯や小物、ブランド品なら保存袋が一緒に出てくることがあります。仕分けの途中で見つけたら、本体と同じ「売る」箱に入れておきましょう。
親の物を子どもが売る時は、誰の名前で売るのかも家族で決めておくと安心です。買取では、売る人の本人確認書類が必要になります。
どんな物に値段がつきやすいかは実家の片付けで売れるもの一覧で、買取店とリサイクルショップの違いは実家の品はどこで売るかで紹介しています。
よくある相談:実家の片付けが全く進まない
知恵袋にも、実家の片付けに悩む声がたくさん寄せられています。よくある相談を3つ取り上げて、考え方をお伝えします。
高齢の親の家を片付けることになったけれど、正直、手に負えない量で途方に暮れています。
全部を一度に終わらせようとしなくて大丈夫です。今日は玄関だけ、次は物置だけ、と区切っていきましょう。
何から手をつけても終わる気がしない
親の家の片付けが手に負えないと感じるのは、全体を一度に見てしまうからです。
家全体の地図を紙に描いて、終わった場所を塗っていくと、進み具合が目で分かります。
それでも量が多い時は、運び出しの重い部分だけ業者に頼み、仕分けは家族で、と分けるのも一つの方法です。
親が元気なら、片付けの日は親にも「これは要る、要らない」を決める役をお願いしてみてください。決める人がその場にいると、作業がぐんと早くなります。
親が物をため込んで、片付けても戻ってしまう
もらえる物は持ち帰る、包装紙や空き容器を捨てない。そんな親の習慣に困っている相談もよくあります。
親の世代には、物を大事にしてきた理由があります。責めるより、「この棚に入る分だけにしようか」と量の目安を一緒に決めるほうが続きやすいです。
親への伝え方は片付けない親・捨てられない親への伝え方で詳しく紹介しています。
桐ダンスや骨董、着物が出てきて、どうするか迷う
立派なタンスや骨董、新しい着物が出てくると、『捨てるのはもったいない』と手が止まりますよね。
まずは家族で欲しい人がいないか聞き、残った物は買取の査定で値段がつくかを確かめましょう。値段がつかなかった物だけを処分に回せば、後悔が少なくなります。
大きなタンスは、中身を出してからでないと運び出せません。引き出しの奥や底板の下に、手紙や小さな包みがしまわれていることもあるので、空にする時は一段ずつ確かめてみてください。
着物は、帯や小物と一緒に見てもらうほうが話が早く進みます。たとう紙に包まれたままでも構わないので、まとめて一か所に集めておきましょう。
よくある質問
実家の片付けはどこまでやればいいですか?
家を売るか、しばらく残すか、解体するかで変わります。売る場合は家の中を空にする前提で進め、残す場合は貴重品の持ち出しと、傷みやすい食品・布類の処分を優先すると負担が少なくなります。
片付けにはどのくらいの期間がかかりますか?
物の量と、通える回数で大きく変わります。半日ごとに一か所と区切って予定を立てると、自分の家の場合の見通しがつきやすくなります。
親が片付けに乗り気でない時はどうすればいいですか?
減らす話より、安全に暮らすための置き場所の話から始めてみてください。親の物は親が決める、という線引きを守ると話がこじれにくくなります。
片付けの途中で通帳や現金が出てきたらどうすればいいですか?
その場で家族に知らせて、決めておいた大事な物の袋にまとめましょう。親が亡くなった後なら、相続の財産として扱うことになるので、見つけた日と場所をメモしておくと話し合いがスムーズです。
実家の片付けで出たごみは、どこに出せばいいですか?
普段のごみは自治体の収集日に、大きな物は粗大ごみとして申し込みます。回収業者に頼む場合は、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可か委託を受けているかを確かめておきましょう。
まとめ
- 片付けがしんどいのは、物の量より「決めること」が多いから
- 親が住む家では親が決め、子どもは出しやすくする係になる
- 玄関・廊下から始めて、思い出の物は最後に回す
- 残す・売る・譲る・手放すの4つの箱と、期限つきの保留箱で分ける
- 1日の作業は「終わる量」で区切り、進まない時は原因を一つ探す
- 売れそうな物は捨てる前にまとめて査定で確かめる
実家じまい全体の流れは実家じまいとは?やることの順番・費用・期間で紹介しています。







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