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仕事や自分の家庭もある中で、実家じまいにどのくらいの期間がかかるのかは、いちばん気になるところですよね。
実家の片付け、何か月くらいで終わるものなんでしょうか。休みの取り方も考えないといけなくて。
数か月で終わる家もあれば、何年もかけて少しずつ進める家もあります。だからこそ、期限のある手続きから逆算して予定を立てるのがおすすめなんです。
結論から言うと、実家じまいの期間に「何か月」という決まった目安はありません。片付けは家族のペースで進めてよく、急ぐべきなのは法律で期限が決まっている手続きだけです。
ここでは、期間を左右する条件と、期限のある手続き、スケジュールの組み方を順番に見ていきます。
実家じまいの期間は、何で長くも短くもなる?
同じ広さの家でも、実家じまいにかかる期間は家族によってまったく違います。違いを生むのは、主に次のような条件です。
物の量よりも、実家に何回通えるか、家族がどれだけ早く方針を決められるかで、期間は大きく変わります。
| 条件 | 短く済みやすいケース | 長くなりやすいケース |
|---|---|---|
| 実家までの距離 | 近くに住んでいて、週末ごとに通える | 遠方で、帰れるのは年に数回 |
| 物の量 | 親が生前に物を減らしていた | 何十年分の物が納戸や物置に残っている |
| 人手 | 兄弟で分担できる、業者に運び出しを頼む | 一人で仕分けから運び出しまでやる |
| 家族の方針 | 家を売るか残すかが早く決まった | 家族の意見が分かれている |
| 家の行き先 | すぐに買い手が見つかる場所 | 買い手がつきにくい、解体が必要 |
『自分の家はどちらに近いかな』と、表を見ながら当てはめてみてください。長くなりやすい条件が多いなら、最初から1年以上かかる前提で予定を組んでおくと、気持ちに余裕が持てます。
片付けだけなら、作業日の合計で考える
片付けの期間は、カレンダーの月数より「実際に作業できる日が何日あるか」で考える方が現実的です。
たとえば月に1回、土日の2日だけ通えるなら、半年で作業日は12日ほどです。その日数で、どの部屋まで終わらせるかを決めていくと、見通しが立ちやすくなります。
よくある相談:遺品の処分にどれくらいかかった?
Yahoo!知恵袋でも、期間についての相談はよく見かけます。ここでは内容を要約してご紹介します。
実家にあった遺品や不用品は、皆さんどれくらいの期間で処分できたんでしょう。
回答を見ると、数か月で終えた方から、数年かけた方まで本当にさまざまです。共通しているのは、自分たちで仕分ける量が多いほど時間がかかる、という点ですね。
実家までの距離で、かかる期間は変わる?
「実家じまいにどのくらいの期間を費やしたか、実家までの距離も教えてほしい」という相談もありました。距離を気にするのは、とても大事な視点です。
近くに住んでいれば、平日の夕方に少しずつ進めることもできます。一方で遠方の場合は、帰省1回でできることが限られるので、運び出しや片付けの一部を業者に頼むことで、期間を短くする方も多いです。
遠方からの進め方は、遠方の実家じまいで紹介しています。
ブログや体験談を読むと、気持ちの整理がつかず何年もかけて少しずつ片付けたという声もよく見かけます。期限のある手続きさえ押さえていれば、片付けを急ぐ必要はありません。
期限が決まっている手続きの早見表
片付けはマイペースでかまいませんが、相続や税金、登記の手続きには法律で決まった期限があります。親が亡くなった後の実家じまいでは、ここを最初に確認しておきましょう。
| 期限 | 手続き | 数え始めの日 | 間に合わないと |
|---|---|---|---|
| 1か月以内 | 建物の滅失登記(解体した場合) | 建物を取り壊した日 | 申請の義務を果たしていない状態になる |
| 3か月以内 | 相続放棄・限定承認の申述 | 自分のために相続の開始があったことを知った時 | 単純承認したものとみなされる(期間の伸長の申立ては可) |
| 4か月以内 | 準確定申告 | 相続の開始を知った日の翌日 | 申告期限を過ぎてしまう |
| 10か月以内 | 相続税の申告・納税(基礎控除を超える場合) | 亡くなったことを知った日の翌日 | 申告期限を過ぎてしまう |
| 3年以内 | 相続登記 | 不動産を相続で取得したと知った日 | 正当な理由なく怠ると10万円以下の過料の対象 |
| 3年を経過する日の属する年の12月31日まで | 空き家の3,000万円特別控除を使った売却 | 相続の開始があった日 | 特例が使えなくなる |

相続放棄を考えているなら、3か月が最優先
相続放棄は、相続の開始を知った時から3か月以内に、亡くなった人の最後の住所地の家庭裁判所に申述します。財産の調査に時間がかかる時は、家庭裁判所に期間の伸長を申し立てることもできます。
ここで気をつけたいのが、片付けとの順番です。放棄を考えている間に家財を売ったり捨てたりすると、相続を受け入れたとみなされるおそれがあります。
くわしくは相続放棄するなら実家の片付けはどうするかを読んでみてください。
相続登記は3年、空き家の特例は3年後の年末まで
相続登記は、2024年4月1日から義務になりました。2024年4月1日より前に相続した不動産で登記していないものは、2027年3月31日までに登記が必要です。
空き家の3,000万円特別控除は、相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ることが条件です。たとえば親が亡くなったのが2026年なら、2029年の12月31日までの売却が対象です。
ただし特例には、昭和56年5月31日以前に建てられた家であることなど細かい条件があります。登記は実家の相続登記の義務化、特例は空き家の3,000万円特別控除とはで確認してみてください。
遺産分割の話し合いにも「10年」の区切りがある
遺産分割そのものに期限はありません。ただ、相続開始から10年を過ぎた後の遺産分割では、生前に受けた贈与や介護などの貢献を考える特別受益・寄与分の規定が、原則として使えなくなります。
話し合いが長引きそうな時ほど、早めに家族で向き合っておく方が安心です。
スケジュールは期限から逆算して決める
実家じまいの予定は、「できるところから」ではなく、期限のある手続きを先に置いて、そこから逆算して組むと迷いません。
逆算って、具体的にどうやればいいんですか?
まずカレンダーに期限を書き込んで、その手前に「家族の話し合い」「片付け」「査定」を置いていくんです。紙のカレンダーでも、家族で共有できるアプリでも大丈夫ですよ。
- 亡くなった日(または入居した日)を起点に、期限のある手続きをカレンダーに書き込む
- 家を売るか残すか、決める期限を家族で決める
- 実家に通える日を洗い出し、作業日の合計を出す
- 作業日ごとに「この部屋」「この押し入れ」と担当場所を割り振る
- 業者や買取の査定は、片付けの中盤に予約を入れておく
- 月に1回、進み具合を家族で共有して予定を見直す

固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者にかかります。年内に売却や解体を終えたいかどうかも、スケジュールを決める時の目安になります。
やることの全体像は実家じまいでやること一覧で、言葉の範囲は実家じまいとは何をすることかで確認できます。
月ごとのスケジュール例
ここでは、ひとつの例として「親が亡くなり、車で日帰りできる距離に住む兄弟2人で進める場合」のスケジュールを見てみましょう。家の事情で前後しますが、組み立て方の参考にしてみてください。
| 時期 | 主にやること | 期限との関係 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 通帳・権利証・保険証券などを探す、郵便の転送届を出す、兄弟で方針を話す | 財産の調査を始める |
| 2〜3か月目 | 形見を選ぶ、売れる物を取り分ける、相続放棄するかを決める | 相続放棄は3か月以内 |
| 4か月目 | 準確定申告、売れる物の査定、業者の見積もりを比べる | 準確定申告は4か月以内 |
| 5〜7か月目 | 残りの家財を処分する、不動産会社に査定を頼む | 家の行き先を決めていく |
| 8〜10か月目 | 遺産分割の話し合い、相続税の申告(必要な場合) | 相続税の申告は10か月以内 |
| 11か月目以降 | 相続登記、売却活動や解体、電気・水道などの解約 | 相続登記は3年以内 |
遠方で一人で進める場合はどう変わる?
同じ家でも、遠方に住む子が一人で進める場合は、片付けの期間が延びやすくなります。帰省のたびに作業できる日が限られるからです。
この場合は、仕分けと形見選びだけを自分でやり、運び出しは業者に頼む、査定は出張やLINEを使う、といった分け方で、期間を縮める方法があります。期限のある手続きは表のとおりなので、そこだけは前倒しで進めておきましょう。
片付けの期間を縮めるためにできること
片付けの期間は、工夫しだいでかなり縮められます。特に効くのは、「迷う時間」と「運び出す量」を減らすことです。
- 最初に「残す物」の置き場所を1か所決め、そこに入る分だけ残す
- 迷った物は「保留箱」に入れ、その日のうちに判断しない
- 売れる物は早めに査定に出し、処分する量を減らす
- 重い家具や大量の運び出しは、許可のある業者に頼む
- 次に来る日と、その日にやる場所を決めてから帰る
『全部自分たちで仕分けないといけない』と思い込むと、期間はどんどん延びてしまいます。頼める所は頼む、と割り切るのも大事です。
売れる物を先に出すと、処分が一気に進む
片付けの途中で手が止まりやすいのが、「これは捨てていいのか、価値があるのか分からない物」です。指輪やネックレス、腕時計、着物、切手や古いお金などは、まとめて査定に出してしまうと判断が早くなります。
売れる物の見分け方は実家の片付けで売れるもの一覧、売り先の違いは実家の品はどこで売るかで紹介しています。
物が多くて運べない時は、家に来てもらう出張査定も使えます。おたからやは店頭のほか出張やLINEでの査定も案内しているので、帰省の日程に合わせて相談してみてください。
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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる
金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
実家じまい全体の順番や費用の考え方は、実家じまいの順番・費用・期間でまとめて確認できます。
よくある質問
実家じまいの期間は、平均でどのくらいですか?
公的な目安はなく、距離や物の量、家族の人手でまったく変わります。数か月で終える家もあれば、何年もかけて進める家もあります。期限のある手続きを先に確認し、片付けはそこから逆算して予定を立てましょう。
片付けが終わるまで、相続の手続きは待ってもいいですか?
相続放棄は3か月、準確定申告は4か月、相続税の申告は10か月など、片付けとは関係なく期限が進みます。片付けを待たずに、期限のある手続きは並行して進めておきましょう。
家を売るなら、いつまでに決めればいいですか?
法律上の期限はありませんが、空き家の3,000万円特別控除を使いたい場合は、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売る必要があります。条件に当てはまるかは、税務署や税理士に確認してみてください。
遠方の実家じまいで、期間を短くする方法はありますか?
帰省1回ごとにやることを決めておく、運び出しを業者に頼む、出張査定やLINE査定を使うといった方法があります。仕分けと形見選びだけを自分でやると決めると、帰省の回数を減らせます。
まとめ
- 実家じまいの期間に決まった目安はなく、距離・物の量・人手・家族の方針で変わる
- 片付けは家族のペースでよく、急ぐべきは期限のある手続き
- 相続放棄3か月、準確定申告4か月、相続税10か月、相続登記3年が主な期限
- スケジュールは期限を先に書き込み、そこから逆算して組む
- 売れる物を早めに査定に出すと、処分の量が減り期間も縮まる







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