空き家の管理は何をする?月1回の見回りと遠方で通えない時の頼み方

空き家の管理を表すイラスト

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親が施設に入って、実家が空き家になった。売るかどうかはまだ決められないけれど、このまま放っておくのも心配。そんな時に知りたいのが、空き家の管理で何をすればいいかですよね。

実家を片付ける人

空き家の管理って、具体的に何をすればいいんでしょう。行っても、窓を開けて帰るくらいしか思いつかなくて。

案内役

窓を開けるのは、とても大事な作業です。そこに水を流す、郵便物を片付ける、外まわりを一周する、を足せば、月1回の見回りとしては十分なんですよ。

結論から言うと、空き家の管理は「風を通す、水を流す、郵便を片付ける、外から異変を見る」の4つが基本です。この記事では、見回りの手順と、遠方で通えない時の頼み方を紹介します。

目次

空き家の管理で、月1回の見回りでやること

空き家は、人が住む家より早く傷みます

国の空き家の管理の指針でも、空き家は不具合が見つかりにくく傷みが早く進む傾向があるとされています。定期的な点検と、通気・換気が大事だと書かれています。

見回りは、毎回同じ順番で回ると見落としが減ります。慣れてくると、作業そのものはそれほど時間がかからなくなりますよ。

月1回の見回りの順番
  1. 家に入る前に、外を一周する(屋根、外壁、雨どい、塀、庭木)
  2. ポストの郵便物やチラシを回収する
  3. 窓と押し入れを開けて、家じゅうに風を通す
  4. 台所・洗面所・お風呂・トイレの水を流す
  5. 雨漏りの跡やカビ、虫や動物の気配がないか見る
  6. 窓を閉め、戸締まりと元栓を確かめて帰る

水を流すのは、排水口のにおいを防ぐためです。排水管には水がたまって下からのにおいをふさぐしくみがあり、長く使わないと水が切れてにおいや虫が上がってきます。国の指針でも、定期的に水を入れて清掃することが挙げられています。

空き家の月1回の見回りの手順を示した図解

『毎回写真を撮るのは面倒』と思うかもしれません。でも、同じ場所を同じ角度で撮っておくと、前回との違いにすぐ気づけます。兄弟と管理を分担する時にも、写真があると話が早いんです。

たまる郵便物は、転送で減らせる

ポストに郵便物がたまると、外から空き家だと分かってしまいます。親が施設に移ったなど住まいが変わった時は、郵便局に転居届を出すと、届出日から1年間は旧住所あての郵便物を新しい住所に無料で転送してもらえます。

転居届は窓口のほか、インターネットのe転居でも出せます。登録までは3〜7営業日かかるので、早めに出しておきましょう。くわしくは日本郵便の転居・転送サービスで確かめられます。

季節ごとに、見回りで気をつけたいこと

実家を片付ける人

月1回でいいなら、季節は関係ないですよね?

案内役

実は季節で見るところが少し変わるんです。それに、台風や大雪、地震の後は、月1回の予定を待たずに様子を見てもらうと安心ですよ。

国の指針でも、地震や強風、大雨、大雪の後には点検が必要とされています。季節ごとのポイントを表にまとめました。

季節特に見たいところやっておきたいこと
春庭木や雑草の伸び始め草取り、枝が隣や道路に出ていないか確かめる
梅雨湿気、カビ、雨漏りの跡長めに窓を開けて風を通す、天井と押し入れを見る
夏雑草、虫、蜂の巣草刈り、軒下や物置の点検
秋台風の後の屋根や雨どい、落ち葉雨どいの詰まりを取る、飛ばされそうな物を片付ける
冬水道管の凍結、雪の重み給水管の元栓を閉める、落雪で隣に迷惑がかからないか見る

冬の元栓の閉め方は、家によって違います。分からない時は、水道の検針票にある問い合わせ先や、地元の水道の工事店に聞いてみてください。

遠方で通えない時の、空き家の管理の頼み方

『実家まで片道何時間もかかって、月1回なんてとても無理』という方も多いはずです。国の指針でも、遠くて自分で管理できない場合は、管理の事業者などに頼むことが考えられるとされています。

実家を片付ける人

空き家の管理サービスって、使う意味があるんでしょうか。お金を払ってまで頼むものなのか迷います。

案内役

自分や家族が通えるなら、無理に頼まなくても大丈夫です。通えない時に「誰も見ていない期間」をなくすための方法だと考えると、選びやすくなりますよ。

頼める先は、大きく分けて次のとおりです。

  • 近くに住む親族や、親しくしていた近所の方
  • 空き家の見回りを請け負う管理サービスの事業者
  • 市区町村が指定する空家等管理活用支援法人

空家等管理活用支援法人は、2023年の空家法の改正でできたしくみです。市区町村が、空き家の管理や活用に取り組むNPO法人や会社などを指定し、所有者への相談や、頼まれての定期的な見回りなどを担います。実家のある市区町村に、指定している法人があるか聞いてみてください。

管理を頼む前に確かめたいこと
  • 何をしてくれるのか(外からの見回りだけか、家の中の換気や通水もか)
  • どのくらいの頻度で来てくれるのか
  • 見回りの報告は、写真付きで届くのか
  • 台風や大雪の後に、臨時で見てもらえるか
  • 鍵をどう預けるか、費用はいくらか

近所の方に頼む時は、お礼の気持ちを形にしておくと長く続きやすくなります。

管理にかかるお金も、一度書き出しておく

空き家の管理には、目に見えにくいお金が毎年かかります。固定資産税、火災保険、電気や水道の基本料金、帰省の交通費、草刈りや管理サービスの費用などです。

1年分を書き出してみると、『こんなにかかっていたのか』と驚く方もいます。兄弟で負担を分ける時の話し合いの材料にもなるので、ノートや表に残しておきましょう。頼まなくても、連絡先を伝えておくだけで、何かあった時に知らせてもらえることもあります。

管理を続けるか、手放すかの考え方

管理は「次を決めるまでの時間」

空き家の管理は、売る・貸す・壊す・住むのどれかを決めるまでの時間を守る作業です。いつまで続けるかを決めておかないと、手間と費用だけが続いてしまいます。

管理が行き届かず、市区町村から管理不全空家や特定空家として勧告を受けると、固定資産税の住宅用地の特例が外れます。放置した時のことは空き家の実家を放置するとどうなる?で紹介しています。

管理を続けるのがつらくなってきたら、売ることも考えてみてください。売る時の流れは空き家の売却の進め方で紹介しています。

見回りのついでに、家の中の物を少しずつ減らす

管理で通うたびに、少しずつ家の中の物を減らしておくと、売ると決めた時の片付けが楽になります。引き出しの奥から、指輪や古い腕時計、着物などが出てくることもあります。

見回りのついでに分けておきたい物の図解

こうした品物は、古くても値段がつくことがあります。処分する前に一度査定で確かめておくと、管理にかかる費用の足しにもなります。売れる物は実家の片付けで売れるもの一覧で見られます。

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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる

金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

空き家の管理でよくある相談

管理を始めた方から届きやすい疑問を、3つ取り上げます。

古い家を相続したが、住む予定はない。物置代わりに使うだけなら管理は要る?

物置として使う場合も、人が住まないことに変わりはないので、傷みは進みます。荷物を出し入れするついでに、風を通して水を流す習慣をつけておくと安心です。

物置にした家財が増えるほど、いつか片付ける時の手間も増えます。置く物は、使う予定がある物に絞っておきましょう。

管理サービスを頼んだら、売る時もその会社に頼まないといけない?

管理と売却は別の話です。管理を頼んでいる会社が売却の相談にも乗ってくれることはありますが、その会社に決める必要はありません。売る時は、複数の不動産会社に査定を頼んで比べてみてください。

相続放棄をしたら、遠くの空き家の管理はしなくていい?

民法では、放棄をした人がその時に相続財産を現に占有している場合、次の相続人などに引き渡すまで保存する義務があるとされています。占有しているかどうかで考え方が変わるということです。

自分の場合がどうなるかは、事情によって変わります。家庭裁判所や弁護士に相談してみてください。

よくある質問

空き家の管理は、どのくらいの頻度ですればいいですか?

この記事では月1回を目安にしています。梅雨どきや台風、大雪の後は、予定を待たずに様子を見てもらうと安心です。

空き家の電気や水道は止めたほうがいいですか?

見回りで換気や通水をするなら、水道は使える状態にしておくと便利です。冬は凍結を防ぐために元栓を閉めるなど、季節に合わせて扱いを変えましょう。

空き家の管理を兄弟で分担するコツはありますか?

見回りの担当月を決め、毎回写真と気づいたことを共有するのがおすすめです。費用の分け方も、最初に決めておくと揉めにくくなります。

空き家の管理を続けながら、売る準備もできますか?

できます。見回りのたびに少しずつ家の中の物を減らし、名義が親のままなら相続登記も進めておくと、売ると決めた時にすぐ動けます。

まとめ

この記事の要点
  • 空き家の管理の基本は、風を通す・水を流す・郵便を片付ける・外から異変を見るの4つ
  • 月1回の見回りを、毎回同じ順番で回ると見落としが減る
  • 季節で見るところが変わり、台風や大雪の後は臨時の点検が要る
  • 遠方なら、親族・管理サービス・空家等管理活用支援法人に頼む方法がある
  • 管理は次を決めるまでの時間。見直す時期を家族で決めておく

管理の先にある売却や手続きまで見通したい時は、実家じまいの最初から最後までが地図代わりになります。できる範囲から、無理なく続けてみてください。

実家じまい.jp

実家じまい.jp 編集部

親の家(実家)の片付け・遺品整理・家財の処分と売り方・空き家の売却や解体・相続登記と税金まで、実家じまいの進め方を、公的機関の情報と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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