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久しぶりに帰ったら、廊下まで物があふれていて言葉を失った。実家がゴミ屋敷のようになっていて、どこから手をつければいいか分からない方も多いはずです。
母が一人で暮らす実家が、足の踏み場もないほど物であふれていました。片付けようとすると嫌がるし、私も遠くに住んでいて、正直どうしたらいいのか。
まずは片付けより先に、つまずきや火事につながる場所がないかを見ておきましょう。そのうえで、お母さんを責めずに「一緒に安全な家にしよう」と話すところから始めると進みやすいですよ。
結論から言うと、実家のゴミ屋敷は「安全の確保」「話し方」「片付けの順番」の3つを分けて考えると、少しずつ動き出せます。
この記事を読むと、親との話し方から業者への頼み方、空き家になった後の注意まで、何をどの順で進めればいいかが分かります。
実家がゴミ屋敷に見えたら、最初に確かめたい安全のこと
物の量に圧倒されても、最初の1日は「危ない場所を減らす日」にしましょう。通り道と火の元が確保できれば、片付けを急がなくても親の暮らしはぐっと安全になります。
ゴミ屋敷の片付けは、何日も、ときには何か月もかかります。ですから最初に、今日このままだと危ない場所だけ先に手当てしておくのがいいんです。
親が住んでいるなら、なおさらです。転んでけがをしたり、ストーブの近くの紙に火がついたりする前に、次の点を見ておきましょう。
- 玄関から寝室、トイレまでの通り道に物が積まれていないか
- コンロやストーブのまわりに紙や布、段ボールがないか
- コンセントや延長コードがほこりや物に埋もれていないか
- 階段や廊下に、足を取られそうな袋や衣類が落ちていないか
- 冷蔵庫や台所に、傷んだ食べ物がたまっていないか
- 虫や悪臭が出ている部屋がないか
全部を一度に直さなくて大丈夫です。例えば「寝室からトイレまでの道だけ物をどける」「ストーブのまわり1メートルだけ空ける」くらいでも、十分な一歩になります。
通り道の物をどけるだけでも、母が「勝手に触らないで」と言いそうで心配です。
その時は「捨てる」のではなく「ちょっと横に寄せるね」と伝えてみてください。物を手放す話は後回しにして、まずは移動だけにすると受け入れてもらいやすいんです。
虫やにおいが出ている時は、台所から手をつける
虫やにおいが強い家では、たいてい台所や食べ物のまわりに原因があります。傷んだ食品や生ごみ、飲み残しの容器を先に出すだけでも、家の空気がかなり変わるはずです。
作業の時は、手袋とマスクを用意しておきましょう。厚手のごみ袋を二重にして口をしっかり結ぶと、運ぶ途中で中身がこぼれにくくなります。
生ごみは、住んでいる地域の収集日に合わせて少しずつ出していきます。一度に出しきれない量なら、においの少ない物から順に、ベランダや玄関先へまとめておくと次の収集日に出しやすくなります。
ゴミ屋敷になった親を責めないほうがいい理由
親の家がゴミ屋敷になっているのを見ると、『どうしてここまで放っておいたの』と言いたくなりますよね。その気持ちは自然です。
ただ、物がたまっていくのには、たいてい親なりの理由があります。理由が分かると、かける言葉も手伝い方も変わってきます。
| 背景にありそうなこと | 家の様子に出やすいこと | 子ができること |
|---|---|---|
| 体力が落ちて、重い物を運べない | ごみ袋が玄関や台所に何袋も残っている | ごみ出しの日に合わせて帰る、運び出しだけ手伝う |
| 分別やごみ出しの曜日が負担になった | 分け方の分からない物が部屋の隅にまとまっている | 分別表を大きく貼る、迷う物を子が引き取る |
| 「もったいない」「まだ使える」と感じる | 空き箱や紙袋、包装紙が大量にある | 使い道を一緒に決めて、置く量の上限を決める |
| 一人暮らしで、片付ける気力がわかない | 床に物が広がり、生活する場所が狭くなっている | 片付けより先に、会う回数や電話を増やす |
| 家族との思い出を手放せない | 子どもの頃の物や亡くなった家族の物が残っている | 思い出の物は最後に回し、無理に減らさない |
表の右の列を見ると分かるように、子ができることは「捨てさせること」だけではありません。運ぶ、分ける、話を聞く、といった手伝いのほうが、結果的に片付けを早めることも多いんです。
責める言葉が逆効果になりやすいわけ
「汚い」「みっともない」と言われると、親は自分の暮らしぶりを丸ごと否定されたように感じます。すると、物を守ろうとして、かえってかたくなになることも。
親も内心では「このままじゃいけない」と分かっていることが多いものです。分かっているからこそ、強く言われると反発してしまうんですね。

親の家がゴミ屋敷の時、片付けの話を切り出すコツ
話し合いは、一度で決着をつけようとしないことがいちばんのコツです。1回目は「心配している」と伝えるだけでも十分です。
いきなり「片付けよう」と言っても、きっと断られる気がします。
最初は片付けの話をしなくてもいいんです。「最近、足腰はどう?」「ごみ出しは大変じゃない?」と、困りごとを聞くところから入ってみましょう。
例えば、こんなやりとりから始めてみてください。
「廊下に物があると、夜トイレに行く時に危ないよね。通るところだけ空けておこうか」
「ごみの日に出しに行くのが大変なら、帰ってきた時に私が運ぶよ」
こう話すと、片付けが「親のための手助け」として伝わります。親の側も、受け取りやすくなるはずです。
- 体調や暮らしの困りごとを聞き、心配していることを伝える
- 通り道や火の元など、安全に関わる場所だけ一緒に空ける
- 明らかなごみ(空き容器・古い新聞・傷んだ食品)を出す手伝いを申し出る
- 片付ける場所を1つ決めて、親に「残す物」を選んでもらう
- 量が多ければ、業者に頼むことを親と一緒に検討する
片付けの日は、短く区切って終える
話がまとまって片付けを始めても、親にとっては自分の持ち物を次々に見られる時間です。思っている以上に疲れます。
1回の作業は半日ほどで切り上げ、終わったら「今日はここまでできたね」と一緒に確かめましょう。きれいになった場所を見ると、親も次の日に前向きになりやすいんです。
反対に、親が疲れているのに「あと少しだから」と続けると、次から片付けの話そのものを嫌がられることも。進み具合より、親が「またやってもいい」と思えるかを大事にしてみてください。
『親が話を聞いてくれない』時は
親が信頼している第三者の力を借りるのも一つの方法です。きょうだいや親族、親がふだん話している近所の人などから声をかけてもらうと、すんなり受け入れることもあります。
よくある相談:実家がゴミ屋敷で親が片付けさせてくれない
ここでは、Yahoo!知恵袋などで見られる声をもとに、よく寄せられる相談を要約して答えます。
母が一人暮らしの3LDKがゴミ屋敷に。遠方でなかなか通えない
一人で暮らす親の家が物であふれ、ペットもいて、子は仕事の都合で遠くに住んでいる。こうした相談はとても多いです。
通える回数が限られるなら、1回の帰省でやることを「安全の確保」と「ごみ出し」に絞りましょう。運び出しや大量のごみは業者に頼むと決めてしまうと、子の負担がぐっと減ります。
帰省のたびに全部やろうとすると、子のほうが疲れ切ってしまいます。遠方からの進め方は遠方の実家じまいの進め方もあわせて読んでみてください。
自分が家を出てから、親の家が急に散らかった
子が独立してから親一人の暮らしになり、数年で家の中が見違えるほど散らかった、という声もあります。
家族が一緒に住んでいた頃は、ごみ出しや片付けを誰かが自然に分担していたのかもしれません。一人になって、その分の負担が全部親にかかったとも考えられます。
片付けそのものより、ごみ出しの手順を親が続けられる形に変えるほうが効くことがあります。分別表を目につく場所に貼る、ごみ袋を置く場所を決めるなど、仕組みから整えてみましょう!
親が「全部使う」と言って、何も捨てようとしない
物が外まであふれていなくても、家の中が物で埋まっていてつらい、という相談もあります。親が「まだ使える」と言って手放さないケースです。
この場合は、捨てるかどうかを議論するより「置く場所の上限」を決めるのが効果的です。例えば「紙袋はこの箱に入るだけ」と決めれば、親も自分で選びやすくなります。
「この箱がいっぱいになったら、古いほうから手放そうか」と声をかけると、親が自分で決める形になります。子が選んで捨てるより、ずっと角が立ちにくいんです。
捨てられない親への伝え方は片付けない親への伝え方で詳しく紹介しています。
ゴミ屋敷の片付けと掃除を進める順番
物の量が多い家ほど、順番を決めずに始めると途中で手が止まります。下の順番で、1回ずつ区切って進めてみてください。
- 通帳・印鑑・権利証・現金など、大事な物の置き場所を先に親に聞く
- 空き容器や古紙など、誰が見てもごみと分かる物を袋に入れて出す
- 玄関から寝室、トイレ、台所への通り道を空ける
- 台所や浴室などの水回りを片付けて、掃除できる状態にする
- 部屋を1つずつ「残す・売る・手放す」に分けていく
- 物が減った部屋から掃除をする
掃除は、物を出した後に回す
『汚れているから先に掃除したい』と思いますよね。でも、物が積まれたままだと床も壁も拭けません。
ゴミ屋敷の掃除は、ごみを出して床が見えてからのほうが、ずっと短い時間で済みます。まずは物を減らし、床が出た部屋から順に掃除していきましょう。
ごみの中に大事な物が紛れていることも
物が多い家では、書類の束や衣類のポケットに、現金や通帳、貴金属が紛れていることがあります。袋に詰める前に、ひと通り中を見ておくと安心です。
勢いでまとめて袋に入れてしまい、後から「通帳がない」「指輪がない」と気づくことがあります。紙の束、引き出しの中、バッグの中は、捨てる前に一度手で確かめましょう。
捨てる前に、売れる物がないか見ておく
ごみの山の奥から、使っていない貴金属や腕時計、ブランドのバッグ、着物、切手や古い硬貨が出てくることがあります。親が「もう要らない」と言った物でも、査定に出すとお金になる場合があるんです。
売れた分は、片付けや業者の費用に回すこともできます。どんな物が売れるかは実家の片付けで売れるもの一覧にまとめています。
ただし、親が住んでいて親の物であれば、売る前に親の了解を得ておきましょう。物が多くて持ち出すのが大変な時は、家に来てもらう出張査定が向いています。
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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる
金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
実家のゴミ屋敷を業者に頼む時の費用と見積もりの見方
家族だけでは片付けきれない量なら、片付けや不用品回収の業者に頼むのが現実的です。ここで気になるのが、実家のゴミ屋敷の片付け費用ですよね。
ゴミ屋敷の片付け費用に、公的な相場はありません。金額は物の量や作業の人数、搬出のしやすさで大きく変わるので、現地を見てもらったうえで複数社の見積もりを比べるのが基本です。
金額を左右しやすいことと、見積もりで確かめたいことを表にしました。
| 金額を左右しやすいこと | 見積もりで確かめたいこと |
|---|---|
| 物の量(部屋の数、積まれている高さ) | 作業する部屋と範囲がはっきり書かれているか |
| 作業する人数と日数 | 何人で何日かかる想定か |
| 階段や通路の広さ、車を停める場所 | 搬出の条件で追加料金が出ないか |
| 分別の手間(生ごみや液体、危ない物の有無) | 分別を家族が先にやると金額が変わるか |
| 家電や大型家具の数 | 家電のリサイクル料金が含まれているか |
| 掃除や消臭まで頼むか | 掃除の範囲と内容が書かれているか |
家族でやる部分と、業者に頼む部分を分ける
業者に全部を任せる必要はありません。家族が先に手を動かしておくと、作業の量が減り、見積もりの金額に響くこともあります。
| 家族が先にやっておくと良いこと | 業者に任せたほうが楽なこと |
|---|---|
| 通帳・印鑑・権利証・写真などの大事な物を探す | 家具や家電など重い物の運び出し |
| 残す物に印をつけ、1部屋にまとめる | 部屋いっぱいに積まれたごみの搬出 |
| 売れそうな物を取り分けて査定に出す | 分別に手間がかかる物の処理 |
| 自治体のごみの日に、出せる分だけ出す | 物を出した後の掃除や消臭 |
例えば「1回目の帰省で大事な物と売れる物を取り分け、2回目で業者に運び出しを頼む」と決めておくと、帰省の目的がはっきりします。
費用の内訳と減らし方は実家の片付け費用の決まり方で詳しく紹介しています。
業者を選ぶ前に確かめたい許可
家庭のごみを回収できるのは、市区町村か、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業」の許可や委託を受けた業者です。環境省も、無許可の回収業者を利用しないよう呼びかけています。
国民生活センターには、不用品回収で「安い定額パックのはずが、作業後に高い料金を請求された」といった相談が寄せられています。申し込む前に、次の点を確かめておきましょう。
- 市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可や委託があるか
- 現地を見たうえで、書面の見積もりを出してもらえるか
- 追加料金がかかる条件と、キャンセル料が書かれているか
- 残す物と処分する物を、作業前に分けて伝えたか
地域の業者は、複数社の見積もりで比べると安心です。頼み方の流れは実家の片付け業者の頼み方にまとめています。困った時は、消費者ホットライン188で近くの消費生活センターに相談できます。
親が施設に入るなどで空き家になったら
親が施設に入ったり亡くなったりして、物があふれたまま空き家になることもあります。この場合は、家の中だけでなく、近所への影響にも目を向ける必要があります。
『しばらく空き家のままでもいいか』と思う方もいるかもしれません。ただ、空き家は人が住んでいる家より傷みが早く進みやすいと、国の指針でも説明されています。
| 空き家の状態 | 市区町村ができること | 所有者への影響 |
|---|---|---|
| 放っておくと特定空家等になるおそれがある(管理不全空家等) | 指導、改善がなければ勧告 | 勧告を受けると、敷地の固定資産税の住宅用地特例が外れる |
| 衛生上有害、景観を損なうなどの状態(特定空家等) | 助言・指導、勧告、命令 | 勧告で住宅用地特例が外れる。命令に違反すると50万円以下の過料 |
住宅用地特例は、住宅が建つ土地の固定資産税を軽くする仕組みです。200㎡以下の部分は課税標準が6分の1になるので、外れると負担が重くなることも。
ごみが山積みになって散乱している状態は、景観を損なう例として国の指針にも挙げられています。空き家になったら、ごみだけでも先に出しておきましょう。
売るか、残すか、解体するかを決めるまでの管理も大切です。放置した時の影響は空き家の実家を放置するとどうなる?で詳しく紹介しています。
実家じまい全体の流れは実家じまいのやることと順番で、最初から最後まで見られます。

よくある質問
実家がゴミ屋敷になっています。親が片付けを嫌がる時はどうすればいいですか?
片付けの話をいったん置いて、通り道や火の元など安全に関わる場所だけ空けることから始めてみてください。「捨てる」ではなく「寄せる」「運ぶのを手伝う」と伝えると、受け入れてもらいやすくなります。
ゴミ屋敷の片付けは、家族だけでできますか?
量が少なめで、家族に時間と体力があれば可能です。ただ、部屋がいくつも埋まっている場合は、大事な物の仕分けだけ家族で行い、運び出しは業者に頼むほうが現実的です。
実家のゴミ屋敷の片付け費用は、誰が払うものですか?
決まりはなく、家族で話し合って決めます。親の家で親が元気なら、親の預貯金から出すのか、子が立て替えるのかを先に話しておくと、後でもめにくくなります。
業者に頼む時、立ち会いは必要ですか?
少なくとも見積もりと作業の初日は立ち会えると安心です。残す物と処分する物を自分の目で伝えられるので、残したい物まで処分される心配が減ります。
親の家の物を勝手に捨ててもいいですか?
親が住んでいる家の物は親の物なので、親の了解を得てから手放すのが基本です。了解を取りにくい時は、まず明らかなごみだけを一緒に出すところから始めましょう。
まとめ
- 実家がゴミ屋敷になったら、まず通り道と火の元を確保する
- 親が物をためるのには理由があり、責めずに困りごとから話す
- 片付けは大事な物探し、明らかなごみ、通り道、水回り、部屋ごとの順に進め、掃除は最後にする
- 売れる物は捨てる前に査定で確かめ、費用に回すこともできる
- 業者は一般廃棄物収集運搬業の許可を確かめ、複数社の書面の見積もりで比べる
- 空き家になったら、特定空家等にならないよう、ごみだけでも先に出す







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