家財処分の費用は何で決まる?見積書の読み方と安くするコツ

家財処分の費用の決まり方と見積書の読み方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、国税庁・法務省・裁判所・国土交通省・環境省・消費者庁・国民生活センターなど公的機関の情報、各買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。制度や公式情報は記事執筆時点のもので、変わることがあります。

実家の家財を処分しようと思っても、費用がいくらかかるのか見当がつかないと、なかなか動き出せませんよね。

結論から言うと、家財処分の費用は「家財をどこへ出すか」の積み重ねで決まります。売る物、譲る物、自治体に出す物を先に分けるほど、業者に払う分は小さくなります。

この記事を読むと、費用の中身と見積書の読み方、自分で減らせる部分が分かります。

実家を片付ける人

実家の家財道具を処分したいんですが、費用の相場が分からなくて。業者に聞くのも、高く言われそうで怖いんです。

案内役

その不安、よく分かります。金額そのものより先に、何にお金がかかるのかを知っておきましょう。中身が分かれば、見積もりを見て自分で判断できるようになりますよ。

目次

家財処分の費用に「相場」が出ないわけ

『家財道具の処分って、いくらくらいなの?』と、まず相場を知りたくなりますよね。

実は、家財処分の費用相場として、公的機関が出している金額はありません。ネットに並ぶ金額は、それぞれの業者が自社の例をもとに書いたものです。

先に結論

家財処分の費用は、物の量だけでなく、物の行き先、運び出しやすさ、自分で済ませた作業の量で大きく変わります。よその家の金額より、自分の実家の条件で出た見積もりを比べるのが確かです。

例えば、同じ3LDKでも、押し入れまで物が詰まった家と、日用品が少し残っているだけの家では、出る量がまったく違います。

さらに、売れる物が多い家なら、買取の金額で費用の一部をまかなえることもあるんです。

実家を片付ける人

じゃあ、ネットの金額は見ないほうがいいんですか?

案内役

参考に眺めるのはかまいません。ただ、それを予算にすると、見積もりとの差に振り回されます。「うちの条件ならいくらか」を聞く材料として使いましょう。

費用を考える前に、家の中を一周してみる

いきなり業者に電話する前に、一度実家の中をゆっくり一周してみてください。どこに何がどのくらいあるかが分かると、費用の見当もつけやすくなります。

一周しながら見ておきたいところ
  • 物が床まで積まれている部屋はどこか
  • タンスや食器棚など、大きな家具はいくつあるか
  • 家電4品目は何台あるか
  • 押し入れ、納戸、物置の中はどのくらい埋まっているか
  • 箱に入ったままの贈答品や、着物、宝飾品がありそうな場所

スマホで部屋ごとに写真を撮っておくと、家族への相談にも業者への問い合わせにもそのまま使えます。

費用は「物の行き先」で変わる

家財の処分費用を考える時は、家の中の物を「どこへ出すか」で分けてみてください。

行き先ごとに、お金が出ていくのか、かからないのか、入ってくるのかが違います。

物の行き先お金の動き自分でできること
買取売れればお金が入る売れそうな物を一か所に集め、付属品を探す
親戚や知人に譲る基本はかからない写真を送って、もらい手を探す
自治体の収集・持ち込み粗大ごみなどの手数料がかかる分別して、収集日に出すか持ち込む
家電4品目(エアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機)リサイクル料金と収集運搬料金がかかる指定引取場所に自分で運べば収集運搬料金は不要
許可業者・片付け業者作業と処分の費用がかかる業者に渡す量を減らしておく
家財の行き先ごとにお金が出るか入るかを比べた図解

家電4品目のリサイクル料金はメーカーが、収集運搬料金は販売店がそれぞれ決めています。見積書の中でこの4品目が別の行になっているか、見ておきましょう。

家財の廃棄にかかるお金は、分別の手間で変わる

家財を廃棄する時のお金は、量だけでなく「どれだけ分けてあるか」でも変わります。

燃やすごみ、金属、ガラス、家電が混ざったままだと、業者がその場で分け直すことになり、その手間が作業時間に乗ってきます。

例えば、台所の食器と鍋、燃えるごみを袋ごとに分けておくだけでも、運び出しはずいぶん早くなります。全部を分けきれなくても、「これは捨てる物」と分かる状態にしておくと、話が早いですよ。

家財道具を一式頼む時の中身

「家財道具を一式処分」と頼む時は、何が含まれているのかを先に確かめておきたいところです。

仕分け、運び出し、トラック、処分、作業後の掃除まで入っているのか。それとも運び出しと処分だけなのか。業者によって「一式」の中身は違います。

『全部お任せのつもりだったのに』とならないよう、含まれる作業を書き出してもらいましょう。

空き家の家財は、時間がたつほど手間が増えやすい

空き家になった実家の家財は、急いで処分しなくてもいい分、後回しにされがちです。

ただ、湿気で布団や衣類が傷むと、売ったり譲ったりできる物が減り、ごみとして出す量が増えてしまいます。空き家の家財道具の処分費用を抑えたいなら、早めに売れる物だけでも運び出しておきましょう。

見積もり額が上下する場面

見積もりを何社かに頼むと、金額に差が出ることがあります。その差は、家のどこを見て、どこまでの作業を想定したかの違いから生まれることが多いんです。

実家を片付ける人

同じ家なのに、業者によって見積もりが違うのはなぜですか?

案内役

作業の範囲や、運び出しにかかる手間の見方が違うことがよくあります。金額だけを並べずに、中身をそろえて比べてみてください。

場面金額が上がりやすい理由事前にできること
階段しかない2階に大物がある人手が増え、吊り下ろしが必要になることも大物の場所と階段の幅を伝える
家の前に車を止められない離れた場所まで手で運ぶ駐車できる場所を先に調べておく
引き出しや箱の中身が手つかず中身を確かめながら運ぶので時間がかかる中身を出して仕分けておく
家電4品目が多い1台ずつリサイクル料金がかかる台数を数え、自分で運べる物は運ぶ
日程が急で、作業日を選べない人手と車を急いで手配することになる期限から逆算して早めに頼む
物置や庭にも物がある家の中だけの見積もりから増える現地見積もりで外も見てもらう

親が今も住んでいる家の場合

親が住みながら家財を減らす時は、一度に全部を運び出せません。何回かに分けて作業すると、その分だけ車や人手を手配する回数が増えます。

『一気に終わらせたほうが安いのでは』と思うかもしれません。ただ、親の暮らしを止めずに進めるには、分けて進めるほうが現実的なことも多いんです。

業者には「親が住みながらの作業です」と先に伝え、1回でまとめる場合と分ける場合の両方で見積もってもらうと比べやすくなります。

見積もりを頼む前に、家族で決めておくこと

業者に連絡する前に、家族の間で次のことを話しておくと、見積もりの条件がぶれません。

  • 家を売るのか、残すのか、解体するのか
  • 残す物と形見にする物はどれか
  • 作業の日に誰が立ち会えるか
  • 費用を誰が、どう負担するか

家の行き先が決まっていないと、掃除まで頼むのか、運び出しだけでいいのかが決まりません。結果として、業者ごとに想定がばらばらの見積もりが並んでしまうんです。

写真と電話だけの見積もりは、あくまで目安

写真や電話で概算を出してもらうのは、最初の比較には便利です。

ただ、押し入れの奥や物置の中までは写真で伝わりません。最終的な金額は、現地を見てもらってから決まると考えておきましょう。

見積書を受け取ったら、ここを読む

家財処分の見積もりを受け取ったら、合計の金額だけで判断しないでください。何が含まれていて、どんな時に金額が変わるのかを読むのが大事です。

国民生活センターには、安い定額パックで頼んだのに作業の後で高い料金を求められた、トラックの荷台の高さまでしか載せられないと当日言われた、といった相談が寄せられています。

よくある行き違い

「定額」「積み放題」という言葉だけで決めてしまう。何がどこまで含まれるのか、追加料金がかかる条件を、書面で確かめておきましょう。

見積書で確かめたい項目
  • 作業の範囲(仕分け、運び出し、掃除、物置や庭)が書かれている
  • 「一式」の行に何が含まれるか、説明を受けた
  • 家電4品目のリサイクル料金と収集運搬料金の扱いが分かる
  • 追加料金がかかる条件が書かれている
  • キャンセル料がかかるか、いつから発生するかが分かる
  • 家庭のごみの処分を担う業者の、一般廃棄物収集運搬業の許可を確かめた
  • 買取がある場合、買取の金額が処分費用と別の行になっている

家庭から出る家財ごみを回収するには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可か、市区町村の委託が必要です。業者の選び方は家財処分の業者の選び方で詳しく紹介しています。

家財処分の見積書で確かめたい項目をまとめた図解

何社かの見積もりは、表にして並べる

見積もりが2〜3社分そろったら、同じ表に書き写して比べてみてください。金額だけでなく、中身の違いが見えてきます。

比べる項目1社目2社目3社目
合計の金額
作業の範囲(掃除・物置・庭)
家電4品目の扱い
追加料金の条件
キャンセル料
許可の確認

空欄が埋まらない項目があれば、そこが業者に聞くべきところです。「ここはどうなりますか」と聞いた答えも、表に書き足しておきましょう。

買取と処分を一緒に頼む時は、金額を分けてもらう

業者によっては、家財の中で値段がつく物を買い取り、その分を処分費用から差し引くこともあります。

その場合も、何をいくらで買い取ったのかと、処分費用がいくらなのかは、別々に書いてもらいましょう。合計だけだと、買取の金額が妥当かどうか判断できません。

家財処分の費用を下げるコツ

費用を下げる一番の近道は、業者に渡す量を減らすことです。自分たちでできる作業を少しずつ引き受けると、見積もりの中身が軽くなります。

『全部やる時間はないけど、少しなら』という方も多いはずです。できる範囲で、次の順番に試してみてください。

費用を下げるための進め方
  1. 売れる物を先に抜き、査定に出す
  2. もらい手がいる物は、譲る日を決めて渡す
  3. 小さな物は、自治体の収集日に少しずつ出す
  4. 家電4品目は、自分で運べる物を指定引取場所へ運ぶ
  5. 引き出しや押し入れの中身を出して、仕分けを済ませておく
  6. 残った大物と大量の物だけを、複数の業者に見積もってもらう

自治体の粗大ごみと業者を使い分ける

すべてを業者に頼むより、自治体の収集で出せる物は自分で出すほうが、費用は抑えやすくなります。

ただ、自治体の収集は、出せる日や量、家の外まで運び出す手間が自分にかかります。物ごとに向き不向きを見て、使い分けてみてください。

物自治体の収集が向く場合業者が向く場合
布団・衣類量が少なく、収集日に分けて出せる押し入れ何個分もあり、急いでいる
タンス・食器棚1階にあり、家族で運び出せる2階にあり、階段が狭い
食器・鍋分別して袋に入れられる量が多く、分ける時間がない
家電4品目自分で指定引取場所に運べる運ぶ車や人手がない

帰省の回数とのバランスを考える

遠方に住んでいると、自分でやる作業を増やすほど、帰省の交通費や時間がかかります。

例えば、自治体の収集日に合わせて何度も通うより、仕分けだけ済ませて、搬出はまとめて業者に頼んだほうが楽な場合もあります。業者に払う費用と帰省の負担を並べて、家族で決めてみてください。

急がない物は、無理に今決めなくていい

家を売る期限などがなければ、写真やアルバム、手紙のように気持ちの整理が要る物は、後回しにしてもかまいません。

先に量の多い布団や衣類、日用品を片付けるだけでも、業者に頼む量はぐっと減ります。迷う物は箱にまとめて、日を改めて家族で見直しましょう。

かかったお金は、家族で見える形にしておく

家財処分の費用は、誰か一人が立て替えることが多いものです。後で精算する時に困らないよう、レシートや見積書、領収書は1つの封筒にまとめておきましょう。

費用の分け方で迷ったら実家じまいの費用は誰が払う?、実家じまい全体の流れは実家じまいとは?やることの順番・費用・期間も参考にしてみてください。

売れる物は、処分費用から差し引ける

家財の中に売れる物があれば、買取で得たお金を処分費用に充てられます。捨てる量も減るので、二重に助かるんです。

実家を片付ける人

古い物ばかりで、値段がつくとは思えないんですが。

案内役

指輪やネックレス、古い腕時計、着物、切手などは、見た目が古くても値段がつくことがあります。捨てる前に一度、まとめて見てもらいましょう。

ここだけは先に

業者が家財を運び出す前に、売れそうな物を別の部屋へ移しておきましょう。一緒に運ばれてしまうと、後から取り戻すのは難しくなります。

査定に回したい物は、こんな所に眠っている

売れる物は、目につく場所より、しまい込まれた場所から見つかることが多いんです。

  • 鏡台や仏壇まわりの小引き出し(指輪、ネックレス、数珠)
  • 洋服ダンスの上の箱(腕時計、ブランドのバッグ)
  • 桐ダンスや押し入れの衣装ケース(着物、帯)
  • 書斎や居間の棚(切手帳、記念硬貨、古いお札)
  • 床の間や納戸(掛け軸、茶道具、箱入りの器)

親の世代の品物は、箱や保証書と一緒にしまわれていることが多いものです。付属品がそろっているほど、査定で話がしやすくなります。

家まで来てもらう出張買取は、特定商取引法の「訪問購入」のルールの対象です。契約の書面を受け取った日から8日以内なら、クーリング・オフができます。

価値が分からない物も、金や貴金属に限らず何でも相談できる買取店なら、まとめて見てもらえます。売るかどうかは、値段を聞いてから決めて大丈夫です。

PR|遺品・実家の品の買取

捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる

金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

どんな物が売れるのかは実家の片付けで売れるもの一覧、売る先の選び方は実家の品はどこで売る?で詳しく紹介しています。

「うちはいくら?」知恵袋の費用相談に答えます

費用の悩みは、Yahoo!知恵袋でも特に多い相談です。家財処分に関わるものを3つ選びました。

家を解体する前の、家財道具の処分費用が知りたい

古い家を解体するので、中に残っている家財道具の処分にどのくらいかかるのか、という相談です。

家財を残したまま解体を頼めるかどうか、頼めるならその分がどう見積もられるかは、解体業者ごとに違います。解体の見積もりに家財の撤去が入っているとは限らないので、別の行で確かめておきましょう。

解体前に家財を片付ける理由は、家を解体する時の家財道具(残置物)で詳しく紹介しています。

3DKで築50年の家、家財処分はいくらかかる?

間取りと築年数を書いて、家財処分にいくらかかるか知りたい、という相談です。

『だいたいでいいから知りたい』という気持ちは分かります。ただ、間取りと築年数だけでは、物の量も運び出しの条件も分かりません。

部屋ごとの写真を撮り、大物の数と階段の様子を添えて、複数の業者に現地見積もりを頼むのが一番の近道です。

問い合わせの時は「2階の和室に桐ダンスが2つ、階段は狭め」「台所の食器棚は2つとも満杯」のように、場所と量を具体的に伝えてみてください。築年数より、こうした情報のほうが金額に関わります。

古い客用の布団がたくさん。処分費用はかなりかかる?

押し入れいっぱいの客用布団を処分したいが、費用が心配だという相談です。

布団は、多くの市区町村で粗大ごみや可燃ごみとして出せます。出し方と手数料は市区町村ごとに違うので、実家のある市区町村の案内を見てみてください。

一度に出せる量に限りがある時は、収集日に合わせて少しずつ出すと、業者に頼む量を減らせます。

よくある質問

家財処分の費用は、誰が払うものですか?

法律で決まった負担のルールがあるわけではなく、親の財産から出すか、子どもたちで分けるかは家族の話し合いで決めることになります。先に話し合い、レシートや見積書を共有して記録しておくと、後の精算が楽になります。

見積もりは何社くらいに頼めばいいですか?

複数社に頼むのがおすすめです。社数よりも、同じ作業範囲で見積もってもらい、中身をそろえて比べることが大事です。

家財処分の料金を、見積もりの後で値引きしてもらえますか?

業者によって対応は違います。値引きを頼むより、売れる物や自治体に出せる物を先に減らして、業者に渡す量そのものを小さくするほうが確実です。

家財処分の費用は、家を売った時の税金の計算で差し引けますか?

譲渡所得の計算で差し引ける譲渡費用は、仲介手数料や、土地を売るために建物を取り壊した費用などと国税庁が示しています。家財処分の費用が当てはまるかは事情によるので、税務署や税理士に確かめてください。

処分の後に追加料金を求められたらどうすればいいですか?

見積書と、追加料金の条件を書いた書面を確かめましょう。困った時は、消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえます。

まとめ

この記事の要点
  • 家財処分の費用に公的な相場はなく、自分の家の条件で出た見積もりを比べる
  • 費用は、物の行き先と運び出しやすさ、自分で済ませた作業の量で決まる
  • 見積書は「一式」の中身、追加料金とキャンセル料の条件、許可を確かめる
  • 買取と処分を一緒に頼む時は、金額を別々に書いてもらう
  • 売れる物は先に抜いて査定に出し、処分費用に充てる
実家じまい.jp

実家じまい.jp 編集部

親の家(実家)の片付け・遺品整理・家財の処分と売り方・空き家の売却や解体・相続登記と税金まで、実家じまいの進め方を、公的機関の情報と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次