遺品整理を自分でやる方法|日数の見積もり方と業者に任せる部分

遺品整理を自分で進める手元のイラスト

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親の遺品整理を、できれば家族の手で進めたい。そう考える一方で、『本当に自分たちだけで終わるのかな』と不安になりますよね。

実家を片付ける人

遺品整理を自分でやろうと思っています。でも、家ひとつ分の物を前にすると、やり切れる自信がありません。

案内役

その不安はもっともです。全部を自分でやるか、全部を頼むかの二択で考えなくて大丈夫ですよ。自分でできる部分と、頼む部分を分けて考えてみましょう。

結論から言うと、遺品整理を自分でやるなら「1部屋だけ試して日数を見積もる」「捨てない物を先に決める」「重い物と大量の搬出だけ頼む」の3つを押さえると、無理なく進められます。この記事では、自分でやる手順と道具、業者に任せる部分の切り分け方、売れる遺品の見分け方が分かります。

目次

遺品整理は自分でできる?向いている家・向いていない家

先に結論

仕分けや貴重品探しは、家族がいちばん上手にできる作業です。一方で、大きな家具の運び出しや大量のごみの搬出は、無理をするとけがや近所への迷惑につながります。

遺品整理を自分でやるかどうかは、物の量だけで決まるわけではありません。通える日数、手伝える人の数、家の造りによっても変わります。

自分でやりやすい家
  • 実家が近く、週末ごとに通える
  • 手伝える兄弟や家族がいる
  • 平屋や1階が中心で、運び出しやすい
  • 期限まで数か月以上の余裕がある
自分だけでは大変な家
  • 実家が遠く、通える日が少ない
  • 片付ける人がほぼ一人しかいない
  • 階段しかない上の階や、通路が狭い家
  • 賃貸の退去日など、締め切りが近い

「大変な家」の項目に当てはまるものが多くても、あきらめる必要はありません。仕分けまでは自分で、運び出しは人に頼む、という分け方もできるんです。

一人で進める場合に気をつけたいこと

兄弟が遠方だったり、一人っ子だったりして、一人で進めることになる方もいますよね。一人の作業は、体力よりも「決めること」の多さで疲れてしまいがちです。

一人で進める時のコツ

作業の前に、売る物や高価な物の扱いだけは家族と決めておきましょう。迷う物は写真を撮って送り、返事を待つあいだは保留の箱へ。重い物は持ち上げず、運び出しは人に頼む前提にしておくと安心です。

近所の方には、片付けで出入りすることをひと言伝えておくと、車の出し入れやごみ出しで気まずくなりにくいですよ。

何日かかる?「1部屋だけ試す」で日数を見積もる

『全部でどのくらいかかるか、見当もつかない』という方も多いはずです。実は、遺品整理にかかる日数は家によってまったく違うので、一般的な目安はあてになりません。

いちばん確かなのは、まず1部屋だけ片付けてみて、かかった時間を測ることです。その時間に部屋の数をかけると、家全体のおおよその日数が見えてきます。

日数を見積もる手順
  1. 物が中くらいに多い部屋を1つ選ぶ
  2. 仕分けからごみ袋に入れるまでを、時間を測ってやってみる
  3. かかった時間を、残りの部屋の数にかける
  4. 物置や庭、台所など、物が特に多い場所は多めに見ておく
  5. 通える日数と照らし合わせて、頼む部分を決める
日数を左右する条件時間がかかりやすい例
物の量押入れや物置が天井まで埋まっている
書類や小物の多さ引き出しの中に紙や小物が細かく入っている
迷う物の多さ手紙や写真、趣味の道具が多く、手が止まる
運び出しの手間階段しかない、通路が狭い、駐車場が遠い
ごみの出し方収集日が少ない、粗大ごみの予約が先まで埋まっている

例えば、仕分けは2日で終わっても、粗大ごみの収集が数週間先になることもあります。作業そのものの日数と、ごみが出せるまでの日数は、分けて考えておくと慌てずに済みますよ。

手伝う人が増えれば、そのぶん日数は縮みます。ただ、判断する人が一人だと、確認待ちで手が止まることもあるんです。「服は姉、台所は私」のように、場所ごとに決める人を分けておくと、人数が増えても作業が滞りません。

遺品整理を自分でやる時の日数の見積もり方の図解

自分でやる遺品整理の手順

日数の見当がついたら、作業の順番を決めます。思い立った部屋から手をつけるより、決まった流れで進めるほうが迷いません。

遺品整理を自分でやる手順
  1. 家族で、残したい物と売る・捨てるの判断を誰がするか決める
  2. 通帳や権利証、印鑑、鍵などの大事な物を先に探す
  3. 作業する部屋を1つ決め、「残す・譲る・売る・捨てる・保留」に分ける
  4. 売れそうな物は1か所に集め、査定に出す
  5. 燃えるごみや資源ごみは、収集日ごとに出していく
  6. 大きな家具や家電は、粗大ごみや引き取りの段取りをする
  7. 最後に家全体を見回り、取り残した物がないか確かめる
実家を片付ける人

手順は分かったんですが、最初の1日で何をやればいいか迷ってしまいそうです。

案内役

最初の1日は、大事な物を探すことと、ごみの出し方を調べることだけで十分ですよ。捨てる作業は2回目からで大丈夫です。

1日の作業は、終わる量で区切るのが長続きのコツです。「今日は押入れの上の段だけ」と決めておくと、疲れて投げ出す前に区切りをつけられます。

1日の作業を終える時にやること

作業の終わりに少しだけ時間をとると、次に来た時にすぐ続きから始められます。片付けを何回かに分けて進める時ほど、この習慣が効いてきます。

作業の終わりのひと手間
  • 今日片付けた場所と、見つけた物をメモする
  • 部屋の様子をスマホで撮って、家族に送る
  • 出せるごみは収集日に合わせて玄関近くにまとめる
  • 査定に出す物は、売る箱に入れて1か所に置く
  • 窓と玄関の戸締まり、電気やガスの元栓を確かめる

『今日はここまでやった』と目に見えると、気持ちの面でも区切りがつきます。家族への報告にもなるので、一石二鳥ですよ。

そろえておきたい道具

道具が足りないと、作業のたびに買い出しに出ることになります。最初の日に、まとめて用意しておきましょう。

自分でやる遺品整理の道具
  • 自治体指定のごみ袋(燃える・燃えない・資源の種類ごと)
  • 段ボール箱とガムテープ、太めのペン
  • 軍手や作業用の手袋、マスク
  • 付箋とメモ帳(行き先と見つけた物を書く)
  • ひもとはさみ(雑誌や新聞を束ねる)
  • スマホ(迷う物を撮って兄弟に送る)

箱には「残す」「売る」など行き先を大きく書いておくと、手伝ってくれる人も迷いません。『この箱、どこに入れればいいの』と聞かれる回数が減るだけで、作業はかなり早くなりますよ。

捨ててはいけない物と、迷う物の扱い方

よくある失敗

「ごみに見えた紙の束」の中に、保険の証券や権利証がまじっていた、ということは珍しくありません。紙の類は、中身を見ずに捨てないようにしましょう。

自分でやる遺品整理のいちばんの強みは、物を一つずつ確かめられることです。だからこそ、捨てる前に確かめたい物を家族で共有しておきましょう。

捨てない物残しておく理由
通帳・キャッシュカード・印鑑預金の確認や相続の手続きに使う
権利証・固定資産税の通知書家と土地の名義を確かめるのに使う
保険証券・年金の書類請求や手続きの連絡先が分かる
契約書や請求書・郵便物解約が必要な契約を見つけられる
パソコン・スマホ写真や連絡先、契約の手がかりが入っている
鍵金庫や物置、車を開けるのに要る

迷う物は、無理にその場で決めなくて大丈夫です。「保留」の箱を1つだけつくり、期限を書いておくと、後で見直す時に迷いが減ります。

親族に譲る時は、声のかけ方を工夫する

まだ使える物や思い出の品は、親族に引き取ってもらえると気持ちよく手放せます。ただ、相手にも置き場所の都合があります。

例えば、「叔母さん、母がよく着ていたショールがあるけど、写真を送ってもいい?」のように、まず見てもらうところから聞いてみてください。いきなり送るより、相手も断りやすく、角が立ちません。

遺産整理も自分でできる?

「遺産整理を自分でできるか」と調べる方もいます。遺産整理は、預貯金の解約や不動産の名義変更など、相続の手続きを指すことが多い言葉です。

家の中の物を片付ける遺品整理と、名義や財産の手続きは分けて考えましょう。相続登記は相続を知った日から3年以内に申請する義務があり、迷う時は法務局や司法書士に相談できます。

相続放棄を考えているなら

相続放棄を考えている場合は、遺品を売ったり捨てたりする前に、家庭裁判所や弁護士に確かめてください。財産を処分すると、相続を認めたとみなされるおそれがあります。詳しくは相続放棄するなら実家の片付けはどうする?で紹介しています。

自分では難しい作業だけ、人の手を借りる

『全部自分でやらないと、お金がもったいない』と思う方もいるかもしれません。ただ、重い物の運び出しでけがをしてしまっては、元も子もないんです。

自分でやる遺品整理でも、作業の一部だけを頼むことができます。頼む作業を絞れば、費用も抑えやすくなります。

自分では難しい作業頼み先の例頼む時に伝えること
タンスや食器棚など大型家具の運び出し市区町村の粗大ごみ、許可のある回収業者階数、通路の幅、運び出す数
冷蔵庫や洗濯機などの家電販売店などの引き取り家電の種類と台数
トラック何台分にもなる大量のごみ一般廃棄物収集運搬業の許可がある業者残す物と運ぶ物の区別
価値の分からない骨董や貴金属出張や店頭で査定する買取店品物の種類と量
庭木や物置の撤去造園の業者や、市区町村の案内する方法物置の大きさ、中身の有無

家庭のごみの回収を頼めるのは、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可か委託がある業者です。見積もりは複数社から取り、追加料金がかかる条件を書面で受け取っておきましょう。

頼む範囲は、紙に書いて渡す

一部だけ頼む時ほど、「どこまでを頼むか」が伝わりにくくなります。口で説明するだけだと、残すつもりの物まで運ばれてしまうこともあるんです。

運んでほしい物には色付きのテープを貼り、部屋ごとの一覧を紙で渡しておきましょう。見積もりの時にその一覧を見せておけば、金額と作業の範囲がずれにくくなります。

業者に頼む時の流れや見積書の見方は、遺品整理を業者に頼む時の流れで詳しく紹介しています。

売れる遺品の見分け方

処分の前にひと手間

自分で片付けていると、「これは売れるかも」という物に出会います。迷ったら捨てる袋ではなく、査定の箱へ。値段がつくかどうかは、見てもらってから決めれば大丈夫です。

価値のある物には、見分けるヒントがあります。全部を判断できなくても、次のような物は査定に回してみてください。

査定に回したい遺品のサイン
  • 指輪やネックレスに「K18」「Pt900」などの刻印がある
  • 腕時計やバッグにブランドの名前やロゴがある
  • 箱や保証書、鑑定書が一緒にしまってある
  • 骨董品や茶道具に、木の箱や書き付けが付いている
  • 着物に、反物の産地などを示す証紙が付いている
  • 記念硬貨や切手が、アルバムやケースにまとめてある

査定の前に、やらないほうがいいこと

『少しでも高く売りたいから、きれいにしてから出そう』と思いますよね。ただ、手を入れたことで、かえって価値を下げてしまうこともあるんです。

やりがちなこと控えたい理由
金属や時計を研磨剤で磨く表面に傷がつくことがある
骨董品を箱から出して、箱だけ捨てる箱や書き付けも価値の手がかりになる
着物を自分で洗う生地や色が傷むおそれがある
セットの食器や小物をばらばらにするそろっていることで評価される物もある

汚れが気になる時は、乾いた布でほこりを払う程度にしておきましょう。付属品が見つからない物も、そのまま出してかまいません。あとから箱が出てきたら、追加で見てもらえるか聞いてみてください。

壊れた時計や片方だけのイヤリングも、素材によっては値段がつくことがあります。自分で「売れない」と決めつけずに、まとめて見てもらうのが安心です。

売れる遺品の見分け方のサインの図解

査定は、店に持ち込むほか、家に来てもらう出張査定や、写真を送るLINE査定でも受けられます。例えば、おたからやは査定料や出張料などの手数料はかからないと案内しているので、まずは値段だけ聞いてみることもできます。

「これは売れる?」と迷った時の目安は、実家の片付けで売れるもの一覧が参考になります。店に持ち込むか家に来てもらうかで迷う時は、実家の品はどこで売る?も読んでみてください。

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捨てる前に、実家の品の査定額を確かめる

金・貴金属やアクセサリー、ブランド品、時計、骨董品、古いお金なども、まとめて査定してもらえます。運び出しが大変な時は出張査定、まずは写真で聞きたい時はLINE査定も選べます。金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取の対象や条件は品物によって変わります。最新の条件は公式サイトで確認してください。

家に来てもらう出張買取では、契約書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフができます。その場で決めきれない時は、いったん持ち帰って家族と相談しても大丈夫です。

遺品整理を自分でやるか迷う人の相談

自分でやるか、頼むか。ネットの相談サイトにも、迷う声がたくさん寄せられています。よく見かける相談を要約して答えますね。

自分ではできそうにないので、どこに頼むか迷っている

遺品整理を自分でできないので業者を探しているけれど、どこを選べばいいか分からない、という相談です。

まずは「自分でできない部分はどこか」を書き出してみてください。運び出しだけなのか、仕分けも含めて頼みたいのかで、頼む先も見積もりの中身も変わります。

地域の業者は、複数社に家を見てもらい、見積もりで比べるのが確かです。家庭のごみを回収する許可があるかも、合わせて確かめておきましょう。

自分でやると、結局いくらかかるの?

遺品整理を自分でやった人と業者に頼んだ人の費用を知りたい、という相談です。自分でやる場合も、まったくお金がかからないわけではありません。

主にかかるのは、ごみ袋や段ボールなどの道具代、粗大ごみの手数料、家電のリサイクル料金、実家までの交通費などです。粗大ごみの手数料は市区町村ごとに決まっているので、実家のある自治体のホームページで確かめてみてください。

業者に頼む費用には公的な相場が無く、物の量や運び出しの手間で変わります。見積もりを取ったうえで、自分でやる場合の手間と比べて決めると納得しやすいですよ。

大きな鏡を自分で車に積んで、リサイクルショップに運んだ

着物用の大きな姿見を、自分の車でリサイクルショップへ運んだ、という声もあります。大きな物を自分で運ぶと、運搬の手間がかかるうえ、値段がつかずに持ち帰ることもあるんです。

大きな家具や鏡は、運ぶ前に電話や写真で買い取れるかを聞いておくと安心です。出張で見てもらえる買取店なら、ほかの遺品とまとめて家で相談できます。

業者に頼んだら、整理ではなく処分だった

整理整頓のつもりで業者を頼んだら、物を捨てる作業だった、という相談です。頼む側と業者とで「遺品整理」という言葉の受け取り方が違うと、こうした食い違いが起きやすくなります。

残したい物は、業者が入る前に家族で別の部屋に移しておきましょう。「残す物」「運ぶ物」を見積もりの時点で書面にしておくと、思っていたのと違う、という事態を防げます。

作業の当日も、できれば家族が立ち会い、迷う物が出てきたらその場で声をかけてもらうよう頼んでおきましょう。

実家を片付ける人

自分でやった人と、業者に頼んだ人、どちらが多いんでしょうか?

案内役

はっきりした数字は出ていません。ブログや体験談を読むと、仕分けは家族で、運び出しは業者で、という組み合わせの声が多いですね。家の事情に合わせて決めれば大丈夫ですよ。

よくある質問

遺品整理を自分でやる時、最初に何をすればいいですか?

家族で判断する人を決めてから、通帳や権利証、印鑑、鍵などの大事な物を探しましょう。捨てる作業は、その後に始めるのが安心です。

自分でやると、どのくらいの日数がかかりますか?

家によって大きく違います。1部屋だけ片付けて時間を測り、部屋の数をかけると、おおよその日数が見えてきます。

大きな家具は、自分で処分できますか?

市区町村の粗大ごみに申し込めば、自分で出せることが多いです。運び出しが難しい時は、許可のある回収業者に頼む方法もあります。

自分でやる途中から、業者に頼むこともできますか?

できます。仕分けまで家族で済ませ、残った物の運び出しだけを頼む形にすると、頼む量が減って見積もりも分かりやすくなります。

遺品整理のやり方を、自分で調べるのに役立つ窓口はありますか?

ごみの出し方は実家のある市区町村、相続の手続きは法務局や税務署、トラブルの相談は消費者ホットライン188が窓口です。

まとめ

この記事の要点
  • 遺品整理を自分でやるか、頼むかは二択ではない。仕分けは家族、重い物は人の手を借りる
  • まず1部屋だけ片付けて時間を測り、家全体の日数を見積もる
  • 書類や鍵、パソコンなど、捨ててはいけない物を家族で共有する
  • 大型家具や大量のごみの搬出は、許可のある業者や粗大ごみを使う
  • 価値の分からない物は、捨てる前に査定で確かめる

自分の手で進める遺品整理は、時間がかかるぶん、親の暮らしをゆっくり振り返る時間にもなります。無理のないペースで、できるところから始めてみてくださいね。全体の流れは実家じまいの進め方や実家の遺品整理の進め方にもまとめています。

実家じまい.jp

実家じまい.jp 編集部

親の家(実家)の片付け・遺品整理・家財の処分と売り方・空き家の売却や解体・相続登記と税金まで、実家じまいの進め方を、公的機関の情報と各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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